不慣れな長距離運転を強いられるこの時期に特に注意したい『Ωカーブ』とは

社会 週刊実話 2019年08月09日 20時03分

不慣れな長距離運転を強いられるこの時期に特に注意したい『Ωカーブ』とは提供:週刊実話

 車で帰省する人も多いこの時期。ちょっとした不注意から一転、取り返しのつかない不幸を招くこともある。特に“事故多発地帯”を走るときは、いつも以上に気を付けたい。

 奈良県内の名阪国道に『Ω(オメガ)カーブ』と呼ばれる区間がある。上空から見ると、ギリシヤ文字の“Ω”の形になっていることからそう呼ばれているが、急坂とカーブが連続しているため、事故多発地帯として有名だ。

 「約10キロ程の区間なのですが、近畿地方と東海地方を結ぶ大動脈であるため、とにかく交通量が多いのです。自動車専用道路のため、どの車もスピードを出していて、中には100キロ以上の猛スピードで走行している車も珍しくありません。カーブが連続しているため、スピードが出ていると、特に下り坂部分では遠心力で体が左右に振られてしまうこともあります。事故を起こす多くの車は、カーブで曲がりきれずにガードレールへ直行していますね。プロのドライバーは注意していますが、帰省時などでたまにしか通らないドライバーは、注意した方がいいですよ」(地元トラックドライバー)

 そもそも、そのような危険な道路がなぜ、今まで安全対策を取られないままなのだろうか。そこには地理的な問題も含め、多くの難題が蓄積しているという。

 「交通量が増え始めた1960年代前半に急ピッチで作られたため、時間と費用がかかるトンネル工事を避け、山を迂回するルートが取られました。その部分が『Ω』の形になっているのです。地元では事故の多さから道路の改修を望む声も大きいのですが、長大な橋梁などを作らなければならず、すぐに事業化するのは難しい状況です。国土交通省は減速を呼び掛ける標識を設置して、事故抑制に取り組んでいますが、今でも猛スピードで走り抜ける車が後を絶たないのが現状です」(地元紙記者)

 改修もままならないまま、名阪国道は高速道路・自動車専用道路10キロあたりの死亡事故率が、全国“ワースト1位”という突出した事故率の高さを今でもキープしている。

 帰省時には普段車を運転しない人がハンドルを握るケースも増える。また、走り慣れていないドライバーも多いため、事故が起こりやすい。全国にはΩカーブのような危険地帯が他にもたくさん存在する。くれぐれも安全走行を心掛け、楽しい夏休みにしたい。

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