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貴乃花部屋所属力士の移籍が正式決定 そのメリットは?

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貴乃花親方

 日本相撲協会が1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開催。貴乃花親方の退職並びに、貴乃花部屋所属力士の千賀ノ浦部屋への移籍を全会一致で承認した。

 先月25日の会見から約1週間、いよいよ正式な決定が出されたこの一件。師匠を失った弟子たちは、これから新天地に移っていくことになるが、これがどのような影響をもたらすことになるのか。本稿ではまず、そのメリットについて考えていきたい。

 今回の移籍に関し、筆者は3つのメリットを想定している。それは「千賀ノ浦部屋の収入増」、「移籍組と在籍組の化学反応」、「本場所での対戦回避」の3点だ。

 まずは「千賀ノ浦部屋の収入増」を挙げた理由について説明する。力士を育成する各相撲部屋には、協会から「部屋維持費」、「稽古場維持費」、「力士養成費」、「養成奨励金」といった名目で助成金が支払われている。各力士の番付によって額は異なるが、基本的には抱える力士が多いほどその実入りも多くなる。

 今回貴乃花部屋から8人(関取3人、幕下以下5人)もの力士を受け入れることで、当然食費や光熱費などの支出は増えるだろう。だが、それを補って余りあるほどの収入がもたらされることもまた想像に難くない。

 次に「移籍組と在籍組の化学反応」について。今回の決定により、今後は移籍組と在籍組が同じ土俵に立つことになる。同門でありながら、同部屋ではない力士同士の稽古は、見方を変えれば出稽古のようなもの。これまでとは違った環境が、各力士に“ブレイクスルー”をもたらす可能性も十分だ。

 最後に「本場所での対戦回避」について。角界には“同部屋の力士同士は原則として対戦しない”という決まりがある。つまり、今後は移籍組と在籍組が星を潰し合うことはなくなり、逆に“援護射撃”が期待できるようにもなるのだ。これもまた大きな利点となり得るだろう。

 以上が、今回の移籍で考えられる3つのメリットである。なお、そのデメリットについては、稿を改めて触れていきたいと思う。

文 / 柴田雅人

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