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忘れ去られた日本ハム・斎藤佑樹 開幕ローテ当落線上に…

 高校時代、メジャーに旅立ったマー君こと田中将大投手と、甲子園で投げ合った日本ハム・斎藤佑樹投手(25)。気が付けば、2人の立場には大きな差がついてしまった。

 斎藤は昨季、右肩関節唇損傷のため、シーズンを棒に振り(1試合登板)、スーパールーキー・大谷翔平投手の陰に隠れて、すっかり忘れ去られた感がある。しかし、復活を期す今季は、開幕ローテーション入りを虎視たんたんと狙っている。

 3月5日、本拠・札幌ドームでの巨人とのオープン戦で登板した斎藤は、4回5安打3失点と炎上したが、同12日の西武戦(札幌ドーム)では、6回から2番手で登板。4回3安打無失点の好投で、次につなげた。

 「開幕が近くなってきているので、いいところは継続して、反省するべきところは反省して、次につなげていきたいです。早く開幕が来てほしいなと思います」と斎藤。

 ローテ入りについては、「そのときに調子のいい投手がローテに入るのは当然のことですし、入れなくても、チャンスはすぐに回ってくると思う。準備をしておくことしかできない」と話した。

 日本ハムの開幕投手は吉川光夫投手に内定。開幕ローテーションは武田勝投手、大谷、ルイス・メンドーサ投手が当確。残る2枚の枠を、斎藤、ベテランの木佐貫洋投手、3年目の上沢直之投手の3人で争っている状況。

 次回登板は、同18日のイースタン教育リーグ・西武戦(西武第2)となる。ここで、好投すれば、当落線上にいる開幕ローテもグッと近づいてくる。

 すっかり、話題を大谷にもっていかれた感がある斎藤だが、投げられるとなると話は別。“客寄せパンダ”として、球団営業部としては、斎藤のローテ入りを望むのは当然のこと。栗山英樹監督は、結果を重視する意向を示している。斎藤は残された登板機会で、開幕ローテの座を確保することができるか?
(落合一郎)

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