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日本人横綱欲しさが見え見え! 横審が稀勢の里の綱獲り継続に含み

 綱獲りが完全に消滅したと思われていた大関・稀勢の里(27=鳴戸)に、まさかの綱獲り継続の目が出てきた。

 大相撲の横綱審議委員会が7月22日、東京・両国国技館で開かれ、名古屋場所で綱獲りが懸かりながらも、11勝4敗と平凡な成績に終わった稀勢の里に関して議論された。

 内山斉委員長(78)は稀勢の里の綱獲りに関して、「白紙」としながらも、「(来場所)全勝優勝したなら内容次第では…。日本国民の願いじゃないかというのもありますし」と含みをもたせた。

 他の委員からも、「(名古屋場所で)横綱2人を倒している功績は大きい。全くゼロとは思わない。優勝の仕方」との意見も出た。

 横綱昇進への内規は、「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」と定義されている。名古屋場所は横綱・白鵬が13勝2敗で優勝、それに「2差」で続いたのが11勝4敗の稀勢の里と、東前頭12枚目の魁聖だった。

 これまで、稀勢の里になにかと目をかけてきた北の湖理事長も、さすがに「この成績では厳しく見られるのは当然だ。横綱を目指す上では物足りない」と、綱獲り白紙を明言していた。

 仮に、稀勢の里が来場所、全勝優勝しても、その前の場所が11勝で、優勝争いにも絡めなかったとあっては、常識的に考えて、横綱昇進の議論にもならないはず。それでも、横審は未練タラタラで、来場所の稀勢の里に望みを託した。

 安易に横綱をつくらないために、平成以降、2場所連続優勝以外で、昇進した者はいない。その条件をクリアして横綱になった日馬富士も、成績不振で苦しんでいる。

 3代目若乃花が00年春場所で引退して以降、日本人横綱は13年以上存在していない。横審が喉から手が出るほど、日本人横綱が欲しいのは分かるとしても、近年の慣例を曲げてまで、“大甘昇進”させるのはいかがなものだろうか…。
(落合一郎)

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