■広島県
映画『仁義なき戦い』を引き合いに出すまでもなく、強烈な闘争心を持ち、何事にも過激さを求めるのが広島ヤンキー。ド派手なルックスの暴走族や新成人たちが警官隊と衝突するニュース映像は、そんな彼らを象徴する光景だ。
また、いわゆる根性焼きから原付バイクの窃盗まで、お好み焼きのヘラを使うのは、彼らの地元愛の深さ。業界ではステータス扱いされるほどの文化と伝統を守る、ヤンキーブランド県である。
■高知県
かの坂本龍馬の時代から、頑固で気骨のある快男児を“いごっそう”と呼んで賞賛する高知県民。現代でもそんな言葉がぴたりと当てはまるのが、この地のヤンキーだ。
とにかく気性の荒さは天下一品、酒と喧嘩を三度の飯より愛するため、中学生にもなれば、生涯の友となる兄貴分や兄弟分ができて当たり前。突然、大胆な行動を起こすことも多く、暴走族引退後に警察官になったりして、周囲を驚かせる者も珍しくない。
■福岡県
酒と祭りをこよなく愛し、とにかく目立ちたがり屋な福岡県民。その中にあってなお自己顕示欲が強く、幼少期から「一旗揚げちゃるばい」と邁進するのが、この地のヤンキーだ。それゆえ、ヤクザの道を極めて名を馳せる者も多く、芸能界やビジネスで成功する者は数知れず。
また、金遣いの荒さも全国屈指で、派手に飲み回っているように見せかけて内情は火の車という者も多いが、どれだけが寂しくても後輩や女には絶対に財布を開かせないのが、福岡ヤンキー流の美学だ。
■沖縄県
今でも盛んな暴走族の車列を中学生たちが原付バイクで追いかけ、さらに、その車列を小学生たちが“改チャリ”で追いかけるなど、独特の風習を持つのが沖縄ヤンキー。近年ではいわゆる半グレも盛んで、繁華街で調子に乗り過ぎた内地の輩を半殺しにする光景もよく見られる。
また、同県といえばド派手な袴に袖を通しての成人式パレードが有名だが、他県とは異なり、彼らの場合は“式典の際は極めて真面目に市長の話に耳を傾けている”のが特質すべき点であろう。