モード学園職員が奨学金1114万円を詐取

社会 2013年02月12日 11時45分

 学校法人「モード学園」が運営する医療・福祉系の専門学校「首都医校」(東京都新宿区)の男性職員(懲戒解雇)が、架空の学生名義で奨学金を申請し、約4年間で計1114万円を日本学生支援機構(本部・横浜市緑区)から不正に受け取っていたことが分かった。

 首都医校は1月29日付で、機構側に全額を弁済。職員は1月末で懲戒解雇された。機構や同学園は、元職員を刑事告訴するかどうか検討している。

 同学園は奨学金に関する学生の希望をまとめ、申請事務などを代行。元職員は申請事務を担当していた。

 機構によると、元職員は09年11月と10年3月、架空の2人の学生名義で申請書類を提出した。世帯の家計が急激に悪化したことを証明する書類も添付し、それぞれさかのぼって09年4月分から有利子奨学金の貸与を受けていた。09年4月〜12年12月まで3年9カ月間にわたり、架空の学生名義の2口座に計約1114万円を振り込ませたという。口座は元職員が管理し、全額元職員が引き出していた。

 機構が昨年12月、「返還誓約書」を卒業間近の学生に渡すよう同学園に求めたところ、別の職員から「該当する生徒がいない」と問い合わせがあり、発覚した。機構は毎年末、学生が奨学金の貸与を継続するかどうかの意思確認などを同学園に求めていたが、架空申請は把握できなかったという。

 奨学金は貸与型で、1人あたり入学時に50万円、09年4月〜12年12月に月額12万円が支払われていた。

 同学園は、66年に「名古屋モード学園」として開設。現在は看護師や救急救命士、介護福祉士など、医療・福祉系の人材を養成する専門学校を東京、大阪、名古屋で開校。その他、ファッションデザイナー、ヘアメイクアーティスト、インテリアデザイナー、グラフックデザイナーなどを育てる専門学校も展開し、フランス・パリ校も設置。IT系人材養成の「HAL」も運営している。
(蔵元英二)

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