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プロ野球「敗戦処理」 ホンマかいな 金本阪神に甲子園球場ラッキーゾーン復活案

甲子園球場にラッキーゾーンを復活させる? 金本阪神の貧打解消策は、これしかないのか。

 100回目の記念大会を迎えた夏の甲子園大会は、大阪桐蔭の春夏連覇で幕を閉じた。勝因は「超」の付く強力打線だ。
「やっぱり、野球は打たなければ勝てないということ。長打力を秘めたバッターが何人も並ぶ脅威。それがプレッシャーとなって、好投手を潰していくんです」(アマチュア担当記者)

 その影響だろう。甲子園球場にラッキーゾーンを復活させる案が再燃してきた。

 ラッキーゾーンは、'91年12月に撤去された。外野壁の前方に金網フェンスが張られ、その外野壁と金網フェンスの間の空間のことをいうのだが、撤去された今日、甲子園球場は両翼4㍍、右中間、左中間は最大で8㍍も広くなっている。もともと、広域球場ではあったが、さらに“ホームランが出にくい”状況となった。
「ラッキーゾーンが撤去されて最初の公式戦となったのが、'92年のセンバツ甲子園で、大会全体で出た本塁打数は7本。前年は18本でしたから、撤去の影響はありました。阪神では、'92年以降で30本以上の本塁打を放ったのは、金本知憲監督(50)だけ。生え抜きだと掛布雅之、岡田彰布の時代まで逆上ります」(スポーツライター・飯山満氏)

 9月3日現在、阪神のチーム打率は2割5分2厘、本塁打67、得点444。すべてリーグワーストだ。本塁打数においては、首位の広島が155本で、その4割強しか打てていない。また、ホームゲームの勝敗は、22勝31敗1分け、ロード28勝28敗。つまり、今の阪神は「本拠地・甲子園球場で勝てないチーム」でもあるのだ。

 こうした深刻な状況を解消する妙案として、球場を狭くするラッキーゾーン復活論が出始めのだ。

 高校野球界からではなく、阪神からそういう話が出るのは情けないが、決して身勝手な主張ではないという。
「ソフトバンクのヤフオクドームは『ホームランテラス』というフィールドシートが設置され、5㍍小さくなりました。楽天生命パーク宮城もフェンスを前方に出し、客席を設置しました。かつてはMLBに対抗できるよう広域化が叫ばれましたが、飛ばない統一球問題も落ち着き、球場コンセプトを見直す時期だということは全球団が受け止めています」(球界関係者)

 ラッキーゾーン復活論は、掛布雅之氏が提唱者だ。金本政権が誕生する直前のことで、やはり打撃強化が根底にあったため、いったんはウヤムヤにされたが、現在は「オーナー付のシニア・エグゼクティブ・アドバイザー」である。もっともオーナーに近い現場出身者と言っていい。
「貧打解消策を話し合ってきたら、ラッキーゾーンの話になって、そういえば、掛布氏が言っていたな、と」(同)
 本拠地で勝てない以上、マンザラでもなさそうだ。

究極の貧打解消策

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