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伝統神楽家元の夫が破廉恥事件 世の男たちの涙を誘う犯行動機

 「ねえねえ、お姉さん。おちんちん、触ってくれよ」
 周囲に人けがないのを見計らった男は、帰宅を急ぐ20代の女子大生に、背後からこう声をかけた。

 次の瞬間、抱きついて女性を押し倒した男は、馬乗りになり、胸をもみしだき、下半身にも手を伸ばした。
 ここに至って女性が悲鳴を上げ、手足をバタバタさせて抵抗すると、男は慌てて逃げ出した。

 事件が起こったのは8月13日午前1時20分頃。深夜でもまだ蒸し暑さの残るJR亀有駅(東京・葛飾区)付近だった。女性は、この後すぐに警察に通報した。
「女性の通報を受け、最初にその周辺の防犯カメラの映像を調べました。すると駅から、この女子大生の後を600㍍にわたってつけている男が見つかり、この男が女子大生に襲いかかったことが判明しました。捜査の結果、亀有付近に実家のある男が浮上したんです。犯行時、女性が抵抗した際にできた手と足の怪我もあって、強制わいせつ致傷の容疑で9月21日までに逮捕しました」(捜査関係者)

 逮捕されたのは、東京都狛江市に住む会社員・信太龍也容疑者(30)。当初は、「足がもつれて転んだ。触ろうとはしていない」と容疑を否認していたが、最近になって犯行を認め、動機も含めて詳細に供述するようになったという。
「女房が、仕事と小さい子供の子育てに忙しく、まったくやらせてもらえず欲求不満でした。亀有駅で女性を見たとき、一目で好みの女性だと思いました。それでずっと後をつけ、のし掛かってしまいました」(信太容疑者の供述)

 実は、容疑者の妻は、神奈川県某市の無形民俗文化財に指定されている伝統神楽の次期家元だった。
「現在も、すでに実質的な家元として流派を背負っている女性です。月2〜3回の公演、新作の創作に加え、後継者の育成を担う団体の代表も務め、練習生の稽古にも熱心で、おまけに子育て中。非常に多忙な毎日をすごしています」(関係者)

 夫である龍也容疑者も、神楽の役者として活動していたというのだが、その責の重さは比較にならない。
 神楽は、我が国の神話時代の逸話を無言劇で公演する伝統の演芸。妻の流派は、京都から江戸へ伝えられて200年の歴史があり、次期家元ともなれば、夫の欲求不満に付き合っている暇はなかったのだろう。犯行は許されざる行為だが、なんだか夫の供述が哀れを誘う。

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