「まさかオレの代で大関が出るとは思わなかった」
師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)はそう言って目を潤ませたが、注目の口上で栃ノ心が師匠の反対を押し切って、「親方の教えを守り、力士の手本となるように」という異例の言葉を織り込むと、「100点満点です」と会心の笑みを浮かべた。
夏場所は惜しくも優勝は横綱鶴竜に譲ったが、13勝2敗という見事な成績をあげ、直近3場所の勝ち星も37勝。「通算33勝で大関合格」と言われる中で、4勝も上回ったのだから、まさに文句のつけようのない昇進だった。
周囲では、もう1回、それも近いうちに、さらにビッグな昇進祝いが行われると見ている。このところの栃ノ心の成長は著しい。右四つ、左で上手を取った時の強さは天下無敵。あの白鵬でさえ、夏場所は相手にならなかった。
「大関に上がったばかり。先のことは考えられない」
栃ノ心は謙虚だが、大けがなど、よほどのアクシデントに見舞われない限り、横綱昇進も時間の問題というのだ。そんな栃ノ心の唯一の心配が、夫人との関係だ。
「栃ノ心は3年前の6月に、幼馴染で高校も一緒だったニノ夫人を入籍し、翌年、披露宴も開いています。ところが、そのニノ夫人がなかなか日本の生活に慣れず、去年、出産を理由に故郷のジョージアに帰国したまま。11月に長女、アナスタシアちゃんが生まれましたが、いまだに再来日しようとせず、この夏場所も栃ノ心は部屋の近くの2LDKのマンションで1人暮らしでした。いまでは2人の仲もこじれているようで、もしかすると近いうちに離婚ということになるかもしれません」(担当記者)
そう言えば、この不仲説を裏付けるように今年3月には写真週刊誌に栃ノ心が水卜麻実アナ似の美女といるところを激写されている。
栃ノ心は6月4日母国ジョージアに凱旋帰国し、妻のニノ・ロスティアシビリさんや長女のアナスタシヤちゃん、母親のヌヌ・マルカラシビリさんと対面している。映像では仲睦まじい夫婦に見えるのだが…。
「大関になったばかりですから。水を差すような取材はご遠慮ください」
相撲協会広報部も警戒を強めている。
果たして、この気になる噂を角界のニコラス・ケイジは一掃できるのか。