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CG開幕戦 広島が粉砕する巨人・丸佳浩の「弱点」

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提供:週刊実話

 原巨人の開幕戦は、やはり波乱含みとなりそうだ。

 広島からフリーエージェント宣言した丸佳浩外野手(29)を強奪した巨人は、マツダスタジアムで開幕戦を迎える。その広島には、人的補償で長野久義外野手(34)が流出…。この対決の図式はオフシーズンから囁かれていたが、広島サイドは丸の“完璧な攻略法”を完成させているという。

 巨人のユニホームを着たその丸がマツダスタジアムに帰って来たのは、3月5日のオープン戦だった。

 「その日、丸は別行動でした。チームは13時の試合開始に先駆けて8時半頃にバスで宿舎を出発しましたが、丸だけタクシーで球場に先乗りしました。緒方孝市監督(50)やかつての仲間たちに挨拶するためです。驚いたのは、試合前に大ブーイングが起きると思いきや、全然…。拍手も聞かれたという報道もありましたが、記者席からの印象で言うと、一巨人選手が打席に立ったくらいの無反応ぶりでした」(スポーツ紙記者)

 丸は後ろめたさを感じている。移籍が決定した当初、丸グッズはネット上で大暴落し、「赤い雑巾」と揶揄された。先の“現象”は時間の経過とともに広島ファンも容認するようになったのか? ある球界関係者によると、それこそ「丸封じの自信の表れ」だという。

 「広島側から漏れてきた話ですが、丸は巨人移籍後、キャンプ中も菊池涼介や田中広輔などの元同僚と連絡を取り合っていたそうです。長野とは意識して必要最低限に抑えているようですが」

 チームと別行動を取ってまで挨拶したということは、「自分には知らされていない情報が交錯している」と察したからだろうか。

 「丸が菊池たちにこぼしていた話があるんです。一番苦手なピッチャーは誰か、と。丸は巨人の菅野智之を挙げ、その菅野と対戦しなくなっただけでも気が楽になったと思っています」(同)

 昨季の両者の対戦成績は、16打数5安打で3割1分3厘。しかし、’17年は11打数ヒットなし。変化球が多彩で、スピンの掛かった直球の威力と制球力もバツグンの菅野が苦手だというのもうなずける話だ。

 しかし、’18年にその菅野から3割以上の打率を残した要因というのが興味深い。先の関係者によれば、丸は「外れてダメもと」の心境、つまりヤマカンで決め打ちをしていたというのだ。

 「カーブがくると決めたら、その準備だけする。当たれば御の字、外れたら空振り。丸のヤマカンに根拠があるのかどうか…」(同)

 ここに広島は狙いを定めた。古巣の広島は丸の性格を熟知している。丸がどんな配球を予測するのかを改めて整理し、攻略法をより綿密なものに作り替えた。オープン戦はそのテスト期間と見るべきだ。

 「昨季の日本シリーズで対戦した元ソフトバンクヘッドコーチの達川光男氏が広島のローカルTV局で『丸攻略法』を事細かに解説しました。走者がいない場面でもクイックモーションを使うとフルスイングできなくなる点、直球待ちの状況に追い込むと縦の変化球に対応できなくなる点を指摘していました」(前出・記者)

 当然、広島スコアラー陣も25打数4安打(1割6分)と封じ込まれた昨季日本シリーズでの丸について分析を終えている。対菅野でヤマカン打ちしていた性格もそうだが、広島は丸攻略法を何パターンも作り上げたようだ。

 先乗りして、緒方監督らに挨拶した5日のオープン戦は、2打数無安打、2三振1四球。結果論だが、2三振を喫した相手がともに「左投手」というのも気になる点だ。相手は2投手とも、格下だ。やはり、広島は丸攻略法を完成させたと見るべきだろう。

 巨人サイドからは、こんな情報も聞かれた。
「8日のオリックス戦で、巨人の原辰徳監督(63)は丸の打順を2番から3番に変えました。そこで丸は4打数2安打。原監督はひと安心でしょうが、不慣れな2番で臨んだから広島戦で打てなかったのか、どんな丸攻略法を広島側が意図したのか、明確になっていません」(ベテラン記者)

 そもそも、巨人が丸のFA獲得を決めた背景には、4年連続で負け越したカープ戦を「なんとかしたい」との思いもあった。左のスラッガー、1年を通じてセンターを任せられる外野手も求めていたが、何よりも、“広島戦の相性の悪さ”を克服したかったわけだ。

 「広島と巨人はデータ分析の中身が違うんですよ。巨人にはトラックマンなど最新式の分析マシンもあり、解析も事細かにされています。広島は昔ながらの方法、ボールに「○、×、△」の印を付け、それを言い当てながらティー打撃をやったりする。相手投手のボールを見極めるため、どんなに優れたデータ解析表よりも個々の選手の力次第ということ」(ベテラン記者)

 近年、巨人は練習量の多いチームと言われている。それでも広島に勝てないのは、練習の方法か、優れたデータの使い方が間違っているからだろう。

 「広島は丸の抜けたセンターに野間峻祥を入れ、打撃面では長野でカバーするつもりでした。野間の打撃が奮わず、長野は広いマツダスタジアムの外野守備に適応できない場面も見受けられます。長野は頭上を越える打球の追い方が苦手みたいです。狭い東京ドームでは大丈夫でしたが、広いマツダでは苦労しそう」(同)

 4連覇を目指す上で、厳しい戦いを強いられそうな広島。巨人だけじゃなく、順調な仕上がりを見せているヤクルトも不気味な存在といえる。

 ともあれ、広島は丸の攻略に強い自信を秘めていることは間違いない。

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