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富士山大噴火の引き金になるハワイ島キラウエア火山噴火の不気味

 「ハワイは下からマグマが上昇してくるホットスポット。キラウエア火山が活発に活動するのには、理由があるのです」(琉球大学理学部名誉教授・木村政昭氏)

 米・ハワイ島の世界遺産でもあるキラウエア火山の噴火が凄まじい。今年6月に流れ出た溶岩は11月2日時点で麓のパホア村に侵入し、住民は避難準備を始めた。この噴火、約4000キロ離れた遠い地での出来事と思いきや、日本の地下活動と密接に関係しているというのだ。
 「キラウエア火山が乗る太平洋プレートは、ハワイの東を南北に走る東太平洋海膨から発している。この海膨でマントル対流が地球内部から昇り、東西の両側に割れて出ている。この東側がナスカプレートで、西側が太平洋プレート。キラウエア山が活発に活動しているということは、当然、日本にもプレッシャーがかかっているということです」(木村氏)

 太平洋プレートと日本列島の間にはフィリピン海プレートがあるが、太平洋プレートのプレッシャーをフィリピン海プレートが受け、9月27日には御嶽山が噴火した。影響はそれにとどまらず、富士山をも噴火させる可能性があるという。
 「富士山は1707年の宝永大噴火以降、約300年の間、不気味な沈黙を保っている。それだけに、噴火エネルギーが一気に開放された場合は未曾有の噴火になることも考えられる。しかし10月19日に静岡、山梨、神奈川県と国が合同で避難訓練を実施したものの、今のところ噴火に繋がる前兆現象はないと言い切る関係者が多いのが現状です」(地元記者)

 宝永大噴火ではM8.6〜8.7の地震が発生し、津波を伴って2万人以上の死者が出た。また、噴火した際には溶岩が太平洋にまで達するという見方もある。
 前出の木村氏が続ける。
 「今後も多くの人が富士山を訪れるでしょうが、御嶽山でわかったように、前兆もなく噴火を起こす危険があるのです。富士山の場合は最新鋭の観測機器でデータを取っていますが、想定外のことが起こるかもしれません」

 キラウエア火山噴火は“Xデー”秒読みを物語っているのか。

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