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フジ「不毛地帯」 視聴率も不毛の理由

 フジテレビ開局50周年ドラマとして放映されている「不毛地帯」(木曜22時)。初回の視聴率が14.4%、2回目が11.1%と、キャストの豪華さと放送前の宣伝のすごさを考えると物足りない。予想外の苦戦を強いられている要因は?

 「不毛地帯」の原作は山崎豊子の同名小説で、1976年に仲代達矢を主演に映画化、79年には主演・平幹二朗でドラマ化(TBS)もされている。元大本営参謀のエリート軍人で、11年もの長きに渡るシベリア抑留を生き抜いた主人公・壱岐正が、高度経済成長期の日本を舞台に、再びビジネスという“戦場”に身を投じ、世界を相手に戦う様を描いている。
 さて、22日の同時間帯の主なほかの番組の視聴率は、TBS「秘密の嵐ちゃん! 秋の2時間スペシャル」15.4%。日本テレビ「秘密のケンミンSHOW」11.5%、テレビ朝日「報道ステーション」11.3%。これと比べると「不毛地帯」の数字は寂しい結果と言わざるを得ない。
 主演が同じ唐沢寿明ということから2003〜04年に放映された「白い巨塔」と同レベルの数字が期待されたはずだが、「白い巨塔」の場合、第1部が初回22.8%、平均21.1%、第2部が初回25.5%、平均26.2%と、すでに「不毛地帯」が「白い巨塔」に追い付くのは難しそうだ。

 ところが、ネット上などでの評判は悪くない。主人公・壱岐正役の唐沢のほか、壱岐の妻には、和久井映見。壱岐の同期で親友には柳葉敏郎。小雪、佐々木蔵之介、天海祐希、竹野内豊と人気俳優がずらり顔を並べている。さらに原田芳雄、岸部一徳、伊東四朗といった実力者が脇を固め、見応えは十分。ではなぜ数字が振るわないのか? ある芸能ライターはこう語る。
 「話が重すぎる。いわゆるトレンディードラマ的な軽いノリがもう受けないのは分かるが、これは本格派過ぎ。今、テレビを見ている人にシベリア抑留とか戦後復興といっても受け入れられないと思う。実際、TBSが前クールで日曜に放送した『官僚たちの夏』も見応えはあったが、数字的には惨敗だった。それと似ている」

 また本紙にコラム連載中の芸能評論家・肥留間正明氏は次のように分析する。
 「唐沢はこの役に合っていない。この人は2番手にいるほうが光る。数字の良かった『白い巨塔』だって、共演した江口洋介が主演の方がもっと良かったと思う。『官僚たちの夏』同様、今後8%くらいまで落ちるのではないか」
 とはいえ、放送期間が半年と長い同ドラマ。過去に映画化、ドラマ化されたように原作の面白さは折り紙付きだけに、これから視聴率を挽回(ばんかい)していく可能性はありそうだ。

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