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またもトラック運転手が「ながらスマホ」で死亡事故発生 “少しだけ”が引き起こした最悪の事態

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画像はイメージです

 30日午前1時40分頃、大阪府堺市の路上で大型トラックが前を走る自転車に衝突し、自転車に乗っていた77歳の男性が転倒する事故が発生。男性は病院に救急搬送されたものの、身体を強く打っており、病院に向かう途中に死亡が確認された。間もなく、トラックを運転していた48歳の男が、過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕された。

 報道によると、事故原因はスマートフォンだった。男は状況について当初「倒れていた人をひいてしまった」と話していたが、矛盾を指摘されたのか、後に「音楽を再生するためにスマートフォンを見ていたため、前を見ていなかった」と白状した。ドライバーの不注意と慢心が、1人の人間の命を奪うという最悪の事態を招いたようだ。

 スマホを見ながら運転する行為による事故は多発している。過去にはトラック運転手が高速道路上でスマホを操作し、乗用車に追突した事故や、渋滞に気が付かず停車していた自動車に追突する事故もあった。いずれも衝突された側は死に至っている。

 また、左手にスマホ、右手に飲み物、耳にイヤフォンをつけた状態で自転車を走行していた女子大生が高齢女性に衝突し、死に至らしめた事故も、記憶に新しい。いずれも安全意識の低さが、他人の命を死に追いやった最低最悪の事故だ。

 昨今、毎日のように「ながらスマホ」が原因の事故が発生しているにもかかわらず、トラックドライバーや自転車、そして自家用車の「ながらスマホ」による事故は絶えない状況。そのほとんどが「自分は大丈夫」「今まで事故を起こしたことがないから平気」「運転技術があるプロだから大丈夫」など、慢心や過信が原因だと思われる。これが通用しない社会となっていることは明白だろう。

 社会問題化している、ながらスマホによる死亡事故。これを抑止するような法律や、運転中には動作しないようなシステム構築が求められているが、なかなか進んでいないのが現状だ。基本的なことだが、スマホを操作するときは、停車してからにしてほしい。そして、運転中の「ながらスマホ」が、他人はもちろん自分の人生も棒に振りかねない危険な行為であるということを認識するべきだ。

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