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自衛隊も同じ運命? 兵站無視の大愚策「ニューギニア戦線」の悲劇とは

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提供:週刊実話

 『兵站』(へいたん)とは、戦場で後方に位置し、前線に送る武器や食料などの軍事物資や兵員の輸送、逆に前線から送られてくる傷病兵の回収など、後方支援活動全般を指す言葉で、特に近代戦術においては個別作戦よりも優先される最重要課題だ。

 しかし、旧日本軍はこの兵站を極度に軽視し、例えば太平洋戦争“最大の愚策”といわれる『ニューギニアの戦い』では、連合国側の戦病死者が1万2千人程度であるのに対し、日本軍側はその10倍にあたる総兵力20万人のうち「12万7千人が戦病死する」という、あり得ない大失態を犯した。

 しかも戦病死者の大半は、補給が途絶え食料が欠乏したことによる“餓死”だといわれ、現地の兵士は軍上層部による玉砕(どれだけ劣勢でも突撃して死ぬこと)や自決(自殺)の強要に加え「生きて虜囚の辱めを受けず」という、愚劣な『戦陣訓』(戦場行動規範)のために、どれだけ窮乏しても降伏すらできなかった。

 これは旧日本軍上層部が行った事実上の“棄軍”であり、生き残りの兵士を“そのまま現地で全員捨て殺し”にすることで、日本国内に帰還させず、軍の失策を国民の目から隠していた疑いさえあるという。

 「実は自衛隊の各駐屯地にある弾薬や燃料の備蓄は1週間分しかなく、もしもどこかの国の侵略軍が日本に上陸してきても1週間しか戦えず、あとは降伏する以外に方法がありません」(軍事ジャーナリスト)

 そもそも自衛隊では弾薬や燃料以外に、隊員や食料物資を運ぶ一般的な輸送トラックや、車両や戦車の燃料補給に欠かせない軍用タンクローリーが、他国に比べて圧倒的に少ないといわれている。これは今なお続く“兵站軽視”の証しと言えるだろう。

 近い将来、正式に“日本軍”となった自衛隊は、身勝手なアメリカの始めた“泥沼の戦争”へ作為的に巻き込まれ、いざ劣勢となれば、あの悲惨なニューギニア戦線以上の戦病死者を生み出すことになるのかもしれない…。

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