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拘置所内恋愛!? 看守が女性被告に不適切行為で懲戒免職処分に

 長野刑務所(須坂市)は1月18日、長野拘置支所(長野市)内で女性被告(当時)にキスをしたり、体を触るなどの不適切な行為をしたとして、同支所副看守長の熊井達三刑務官(56)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 監督責任があるとして、青柳宏支所長(40)と直属の上司である主任矯正処遇官(59)については、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。

 同刑務所は女性に被害感情がなく、処罰を求めていないことなどから、刑事告発はしない方針としている。

 同刑務所によると、熊井元刑務官は昨年10月初旬、運動場で声をかけたのをきっかけに、女性と私語を交わすようになり、他の刑務官から見えないような場所でキスしたり、規則に反してクリームパンなどを手渡したりした。1人で巡回中だった11月12日には、食事を差し入れる窓に手を入れて尻を触るなどした。

 熊井元刑務官は82年に同刑務所に採用された大ベテランで、昨年3月に同支所に赴任した。女性は刑確定前の未決勾留者として同支所に収容され、その後に懲役刑が確定。同11月中旬、移送先の刑務所で、女性の所持品検査があり、熊井元刑務官が好意を伝えるメモが見つかり、不適切な行為が発覚した。

 熊井元刑務官は「境遇を聞くうちに同情してしまった」とし、女性は「被害感情は抱いていない。うれしかった」と話したという。同刑務所では強要などはなかったとしている。

 太田実長野刑務所長は「誠に遺憾。職員の綱紀粛正を図り、信頼の回復に努める」とのコメントを出した。
(蔵元英二)

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