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【週刊テレビ時評】NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は先行き不安なスタート 年末年始特番は日テレ、テレ朝の勝利

 2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」(井上真央主演)初回が1月4日、15分拡大で放送されたが、先行き不安な発進となった。

 弾き出された視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は16.7%と伸び悩んだ。これは歴代の大河ドラマの初回としては、89年「春日局」(大原麗子主演/平均32.4%)の14.3%、77年「花神」(中村梅之助主演/平均19.0%)の16.3%に次ぎ、ワースト3位の低さだった。「春日局」は元日スタートが影響して、初回は悪かったが、その後持ち直して、大河史上歴代3位の高視聴率を獲った。

 大河史上ワースト視聴率となった12年「平清盛」(松山ケンイチ主演/平均12.0%)でさえ、初回は17.3%を獲っており、近年では極めて厳しいスタートなった。

 「花燃ゆ」の主役は幕末に活躍した長州藩士で思想家・吉田松陰(伊勢谷友介)の妹・杉文(井上)で、歴史上でもあまり知られていない人物であり、キャストも全体的に地味なだけに、苦戦をしいられる可能性もありそうだ。

 文は松陰の実家近くにあった松下村塾の塾生・久坂玄瑞(東出昌大)と最初の結婚をし、久坂の死後、群馬県初の県令(現在の県知事)の楫取素彦(元は小田村伊之助=大沢たかお)と再婚した人物。ドラマは、動乱の幕末の長州で、困難を乗り越えて、まっすぐに生きた文の生涯が描かれている。

 NHKでは、「花燃ゆ」のプロモーションのため、「鶴瓶の家族に乾杯」(月曜日午後8時〜)で、井上をゲストに招いて、ドラマの舞台の山口を訪ねたのだが、その視聴率は前編(元日スペシャル)が8.7%、後編(1月5日)が8.5%とふるわなかった。同番組は、通常12〜13%程度を獲る人気番組だが、この低視聴率が、「花燃ゆ」への関心の低さを物語っていそう。

 また、年末のスペシャル番組では、「世界まる見え!テレビ特捜部〜危機一髪!!2.5時間SP〜」(日本テレビ=12月29日)=17.4%、「池上彰年末SP 今年あったことは歴史に残るのか!?今と昔を比べて知る2014」(テレビ朝日=同29日)=15.4%、「第56回輝く!日本レコード大賞」(TBS=同30日)=15.6%、「ゆく年くる年」(NHK=同31日)=25.4%=などが15%超え。

 年始では、元日放送の「芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2015お正月スペシャル」(テレビ朝日/午後6時〜9時)が17.0%、「相棒 season 13 元日スペシャル」第10話(テレビ朝日/午後9時〜11時30分)が16.9%、「元日はTOKIO×嵐」(日本テレビ)第2部が15.5%の高い視聴率をゲット。

 1月4日放送の日テレの一連の人気番組は、「笑点」が17.1%、「世界の果てまでイッテQ!新春2時間スペシャル」が18.2%、「行列のできる法律相談所 さんまVS世間を騒がす!怒れる美女軍団2時間SP」が17.3%をマーク。

 日テレで5日放送の「はじめてのおつかい!爆笑!!25年記念スペシャル」が15.4%を記録するなど、年末年始のスペシャル番組は日テレ、テレ朝が好調だった。

 なお、青山学院大学が初優勝を果たした年始恒例の「第91回箱根駅伝」(日本テレビ)は、往路(1月2日午前7時50分〜午後2時5分)が28.2%、復路(1月3日午前7時50分〜午後2時18分)が28.3%と、今年も高視聴率を記録した。
(坂本太郎)

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