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人気テレビ番組でウソ発見器を試し、浮気がバレた62歳男性が自殺 番組は放送停止処分に

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画像はイメージです

 人間であれば誰しも嘘をついたことはあるだろう。海外には嘘を暴かれたことをきっかけに、自殺をしてしまった人がいる。

 海外ニュースサイト『BBC NEWS』と『Daily Mail』は2019年5月14日、イギリス・ハンプシャー州に住む62歳の男性・スティーブン・ダイアモンドさんが嘘発見器にかけられたことをきっかけに自殺したと報じた。記事によるとスティーブンさんは、2005年から放送されている人気TV番組『デイタイム・チャットショー』に婚約者と出演し、嘘発見器にかけられた。同番組は、一般人を嘘発見器にかけ、リアルな反応を楽しむことが視聴者に好評だった。

 スティーブンさんの婚約者は以前からスティーブンさんの浮気を疑っており、スティーブンさんは浮気をしていないと証明するために番組に出演したという。しかし司会者がスティーブンさんに「あなたは浮気をしていますか?」と質問したところ、嘘発見器が反応。司会者や番組出演者、観客が「スティーブンさんは浮気をしていた」とあおり、スティーブンさんは浮気を認め、番組内で発覚する形となった。

 番組の収録終了後、スティーブンさんは婚約者とともに帰宅した。しかし婚約者は「今すぐここにある荷物をまとめて出て行って」とスティーブンさんに言い放ち、スティーブンさんは自分が住む家に戻ったそうだ。スティーブンさんが自宅に戻ってからの数日間、スティーブンさんの両親が息子と連絡を取れないことを心配し、様子を見にスティーブンさん宅に行った。両親が家に入ると、すでにスティーブンさんは死亡していたという。『デイタイム・チャットショー』の収録から1週間後の出来事だった。

 記事は、スティーブンさんの死因はモルヒネの大量摂取による自殺だと報じている。スティーブンさんは肩の痛みの持病があり、医者からモルヒネを処方されていたが、スティーブンさんの遺体からは通常の10倍以上のモルヒネが検出されたそうだ。また亡くなる前には婚約者に「あなたなしでは生きていけない。あの世に行く前にもう一度会いたい」とメールを送っており、2018年の2月までうつ病で薬を処方されていたこともあり自殺と断定されたという。『デイタイム・チャットショー』はスティーブンさんの自殺を受け、放送停止となった。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「この番組ヤラセだと思ってたが違ったんだな…」「嘘発見器は娯楽に使うものじゃない」「出演者が集団で一般人を攻撃しまくってマウントをとる番組だからなぁ、他人の人生よりも視聴率だけしか気にしてなさそう」「もう二度とこんな番組を放送しないで」「スティーブンさんも気の毒だし、婚約者はもっとかわいそう」「でも、この番組で救われた人もいるのは事実。浮気や不倫を暴いてもらいたい人も多くいるし」などとさまざまな声が挙がった。

 嘘発見器によって嘘が暴かれた騒動は他にもある。

 2015年10月には、有名人を嘘発見器にかけるアメリカのTV番組『セレブリティ・ライ・ディテクター』に、当時42歳の米有名女優、トリ・スペリングが出演し、番組共演者と恋愛関係にあったことが暴かれた。トリは人気ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』に出演していたが、司会者からの「ビバヒル共演者の誰かと体の関係を持ちましたか」という質問に嘘発見器が反応。「とある共演者とひと夏の恋をした」と白状するはめになったそうだ。

 また2018年10月には、韓国のホテルで中国人観光客の指輪が盗まれた事件で嘘発見器によって犯人が特定された。警察の事情聴取に従業員全員が「自分は犯人ではない」と答えていたが、嘘発見器を従業員全員に試したところ、51歳の女性従業員が嘘をついていたと分かったという。女性従業員は罪を認め、逮捕された。

 多かれ少なかれ、嘘をついてしまうことは仕方のないことかもしれない。しかし嘘発見器をおもちゃのように軽い気持ちで使うと、時として悲劇につながってしまうこともあるようだ。

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