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モザイクだらけの令和「新AV」

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提供:週刊実話

 また、モザイクの範囲についても新ルールは厳しい。

 「単純に性器にかける“範囲”も広がりました。モザイクの薄さをウリにしていたメーカーもありましたが、新ルールに沿った結果、売り上げ激減で、倒産危機にあるとも言われています。また、マニアも多い女性の肛門、アナルも、普通に映すにはセーフですが、拡げたり挿入したり、性器のような扱いをするとモザイクが必要です。アナルセックス作品では女性器とアナルの両方にモザイクが必要なため、もはや下半身が全く見えない状態に…。これでは売れませんよ(苦笑)」(某AVメーカー幹部)

 さらに、作品の中身だけでなく、タイトルやパッケージの文言にも制約が増えているという。

 「レイプ・陵辱モノは『犯す』などの言葉に言い換え、なおかつパッケージに『本人の承諾を得ています』と書かなければ審査が通りません。『女子校生』や『JK』も、伏せ字にしていることが多いですね。こちらとしては、パッケージを作る前にNGワードを教えてほしいのですが、写真や作品内容とセットで審査されるので仕方ありません。何度もやり直しを食らっています」(同)

 ルールをしっかり守り、審査が通れば“適正AV”として世に流通できるようになるのだ。

 こうした表現が制限されることを嫌い、「適正AV」の認証をあえて受けないメーカーもあるという。

 「“不適正”なだけで、違法ではありません。うちはSMなどの過激さをウリにしているので、新ルールで撮っていたらファンは満足できません。しっかりモザイクをかけていれば、これまで通りの表現でも通してくれる審査団体はあります。ただし、適正AVの認証を受けなければFANZA、TSUTAYAなど、大手流通は取り扱いが難しくなってしまいます。明らかに売り上げは激減しましたが、どうにか戦っていくしかないのです」(老舗AVメーカー代表)

 この適性AVが普及されるのと同じように、フリーのAV監督や男優、ナンパ師等が“個人撮影”した作品を販売する流れも始まっている。

 「映像配信サイト『FC2』では、過激な作品や、無修正の作品を販売しています。建前上は“アメリカに本部がある”というサイトなので、ほぼ無法地帯と言えますね(苦笑)。末端のAV女優は仕事が欲しいために受け入れてくれるし、問題になっても『海外サイトだしなぁ』と逃げられるんですよ。プロダクション側もまだまだ女優を派遣してくれるので安泰ですね」(前出・AVライター)

 他にも、IPPAに入らなかったメーカーが集まり、新たな団体や流通網を作るという動きもあるという。

 AV創成期の頃、AVはレンタルだけだったが、後に過激路線のセルビデオが誕生した。この時と同じように、また業界が二分されることは間違いなさそうだ。

 今後、質の高いAVが供給される事はあるのか。ユーザーはただただ祈ることしかできないようである。

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