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福島原発からの避難者と偽って、新潟の借り上げ住宅で風俗店運営

 東京電力福島第一原発事故による避難のためと偽って、新潟県新潟市内のマンションを無償で借りて、デリバリーヘルス(派遣型風俗店)の営業に使用したとして福島、新潟両県警は2月14日、デリヘル「奥様天国」経営者・佐久間次夫容疑者(37=福島県福島市黒岩)ら3人を、詐欺の疑いで逮捕した。

 他に逮捕されたのは、同店従業員の石岡竜也(32=同市成川)、佐原英和(41=同県郡山市富田町)の2容疑者。3人は大筋で容疑を認めている。

 逮捕容疑は、3人は共謀の上、11年12月〜12年8月、新潟県が避難者用に借り上げた新潟市内のマンション2室に居住すると偽った上で、実際にはデリヘルの女性従業員の待機所として使い、家賃分約130万円をだまし取った疑い。福島県警によると、同店は毎月数百万円を売り上げていたとみられる。

 新潟県では、福島県の避難者らを対象に、民間賃貸住宅の家賃や管理費を最長2年間肩代わりしている。厚生労働省によると、同住宅の目的外使用の発覚は、東日本大震災以来初めてだという。

 「奥様天国」はホームページによると、「東北最大級奥様専門店」をうたい文句に、現在は福島、郡山、仙台、仙南、宇都宮、長野の6店舗を構えている。料金は店舗によって異なるが、70分7500分〜190分37000円。プロフィールによると、女性従業員は公称20代〜40代で、店名通り、全員“奥様”を自称している。

 この住宅借り上げ制度は、新潟県が困っている福島からの避難者のために、県の税金を使って実施しているもので、それを、このような形で悪用するとは許されるものではないだろう。
(蔵元英二)

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