しかもこのべーシック・インカム、意外にも日本の若者の多くが“無意識に賛成”しているらしい。ナゼかといえば、どの企業でも年々厳しくなる成果主義や、過度なノルマに嫌気が差し「働きたくない病」という謎の精神疾患にかかる若者が年々増えているからだ。
うつ病の前段階ともいわれているが「とにかく働きたくない」「もう会社に行きなくない」「朝ベッドから起きたくない」などという、駄々っ子のような言い訳を上司に伝え、そのまま長期療養と称して出社しなくなる若い社員が続出し、困り果てている会社もあるという。
つまり、彼らの理想は「働かなくても暮らしていける社会」なのだろう。そこにこのべーシック・インカムがピタリとはまり、リアルでは表立っては言えないものの、例えばツイッターで「働きたくない」と検索してみると“あり得ない数がヒット”するのだ。これは無意識にべーシック・インカム導入に賛成していると言えるだろう。
もはや企業の効率化は極限まで来ており、人間では無理だから“AIで自動化する”という話なのだろうが、その結果、2030年までに世界中で“8億人が失業に追い込まれる”という専門家の試算もある。つまり若者の未来は非常に暗いのだ。
この際「俺たちはもう働かないぞ! だから金をくれ!」と、開き直ってみるのも一興だろう。