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「働かないから金をくれ!」若者の間で広がるべーシックインカム待望論とは

 『べーシック・インカム』とは、国家がすべての者に無条件で一定額の金を渡し「最低限の所得を保障する」福祉制度のことだが、今、AIによる急速な自動化などで高まる失業率と、悪化する一方の社会不安などを背景にして、欧米先進諸国を中心に導入を本気で検討する機運が高まっているという。

 しかもこのべーシック・インカム、意外にも日本の若者の多くが“無意識に賛成”しているらしい。ナゼかといえば、どの企業でも年々厳しくなる成果主義や、過度なノルマに嫌気が差し「働きたくない病」という謎の精神疾患にかかる若者が年々増えているからだ。

 うつ病の前段階ともいわれているが「とにかく働きたくない」「もう会社に行きなくない」「朝ベッドから起きたくない」などという、駄々っ子のような言い訳を上司に伝え、そのまま長期療養と称して出社しなくなる若い社員が続出し、困り果てている会社もあるという。

 つまり、彼らの理想は「働かなくても暮らしていける社会」なのだろう。そこにこのべーシック・インカムがピタリとはまり、リアルでは表立っては言えないものの、例えばツイッターで「働きたくない」と検索してみると“あり得ない数がヒット”するのだ。これは無意識にべーシック・インカム導入に賛成していると言えるだろう。

 もはや企業の効率化は極限まで来ており、人間では無理だから“AIで自動化する”という話なのだろうが、その結果、2030年までに世界中で“8億人が失業に追い込まれる”という専門家の試算もある。つまり若者の未来は非常に暗いのだ。

 この際「俺たちはもう働かないぞ! だから金をくれ!」と、開き直ってみるのも一興だろう。

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