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日本とは事情が違う中国と韓国の「帝王切開出産」比率が高い理由

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提供:週刊実話

 帝王切開はすでに一般的な出産手段となっている。とはいえリスクがあることは間違いなく、WHO(世界保健機関)は各国に、帝王切開手術は出産の10〜15%以内とするように求めている。帝王切開をした場合、妊婦の死亡リスクは7倍になる他、膣や膀胱の損傷リスクは40〜50倍になるからだ。

 WHOによると、世界150カ国の平均帝王切開率は19%前後、中南米地域が41%前後で高く、北米は32%、オセアニア31%と続く、アジア諸国は19%と比較的低い。日本は16%だ。

 「ところが、韓国の保健社会研究院が、2016年から昨年9月までに出産した15〜49歳の女性1784人を対象に出産方法を調査した結果によると、帝王切開で出産した妊婦が42%、自然分娩した妊婦が58%でした。この調査は3年ごとに実施されており、15年調査(39%)と比べると帝王切開の割合が高くなっていることが分かります」(大手紙ソウル支局員)

 その理由だが、韓国人は経済的な理由で出産を手控える傾向が年々顕著になっており、相対的に高齢出産の比率が高くなっていることが挙げられるという。

「35歳以上になると47%と急増し、40歳を超えると65%に達しています。研究者らは『高齢出産と帝王切開との間には、ある程度の関連性があると解釈できる』と分析しています」(同)

 韓国以上に帝王切開率がもっと高い国がある。中国だ。

 「60%と驚くべき高さで世界一です。その理由ですが、帝王切開は自然分娩と比べ医療費が倍になることから、病院側は医師に帝王切開を奨励しているのです。患者の健康より病院の経営が優先というわけですよ」(中国ウオッチャー)

 中国の場合、帝王切開をすればするだけ病院の売り上げが伸びるという問題にメスを入れない限り、この比率は今後も上昇していくだろう。

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