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【昇天の1冊】著者インタビュー 紗倉まな 働くおっぱい KADOKAWA 1,000円(本体価格)

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提供:週刊実話

AVをやってなかったら_何も書いていなかった

――本書はダ・ヴィンチニュースで連載していたエッセイを1冊にまとめたものですね。連載にあたりどんなことを書こうと考えていたんですか?
紗倉 初めに担当編集者さんから『働くおっぱい』という仮タイトルをいただきました。結果、本のタイトルになるのですが、そのキャッチーさに衝撃を受け、“働く女性”というテーマを大きな軸に、自分が仕事を通して思ったことや提議したいことなどを書いていくつもりでした。仕事観だけでなく、恋愛や性などのトピックスを増やしていくにつれ、女性だけでなく男性とも共有できるような話題になればいいなと願いながら、連載をさせていただきました。

――2016年に発表した処女作『最低。』は映画化もされましたね。もともと文章を書くことは好きだったんですか?
紗倉 小学生の頃は、作文を書いても「下手くそ」と先生に返されてしまい、泣きながら母に頼んで書いてもらっていましたね。書くことに対しての意識が変わったのは、高専に入りレポートを書く作業が一気に増えてからのことです。苦手意識があったのですが、高専では真逆の評価を受けて一気に抵抗がなくなりました。その後、AVの仕事を始めてからは、作品内で自分の意見を言うことは難しいところもあり、SNSやブログなどで気持ちを綴る回数が必然的に増えるようになりました。書くこと自体は気質に合っているのでしょうね。AVをやっていなかったらそのことに気付けず、何も書いていなかったかもしれません。

――今年はAVを始めて8年目だそうですね。新たな目標はありますか?
紗倉 先日、髪の毛をすごく短く切ったので、このスタイルに合うAV作品を撮っていただきたいです。デビュー当初よりもベリーショートなので、何が企画に合うのかは分からないのですが…(笑)。今までやったことがないものだと男装とかですかね。やりたいことを好き勝手にやってきたので、目新しい夢やファンの方が喜んでもらえそうなキラキラした展開もこれといってないのですが、なるべく長く現役で、AV作品を出していくことだけが目下の目標です。

――現在、次の小説を執筆中だとか。どんな内容になるのでしょうか?
紗倉 内容はまだお伝えできないのですが、今までずっと家族の存り方や高齢者の性などを題材に書いてきて、土壌としては同じところをさまよっているのかな…という気がしています。年内には必ず発表できるように頑張ります!
(聞き手/程原ケン)

紗倉まな(さくら・まな)
1993年3月23日、千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。’15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。著書に小説『最低。』『凹凸』(KADOKAWA)など。

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