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“背水の陣”迫る横綱稀勢の里 初日で“注文相撲”もありでは?

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稀勢の里

 13日に初日を迎える大相撲1月場所を前に、調整に汗を流す様子が連日伝えられている横綱稀勢の里。先の11月場所で「0勝5敗10休」という成績をマークしてしまったこともあり、今場所は昨年9月場所以来の“背水の陣”と位置付けられている。

 どのような成績を以って“合格”とするのかは人によるだろうが、筆者は最低でも2ケタはクリアする必要があるのではと考えている。長らく不振から抜け出せていない昨今の状況を考えると、このあたりで成績をまとめないと周囲の納得は得られないだろう。

 ただ、一口に2ケタといっても、その道のりは“茨の道”。現時点では同じく横綱の白鵬、鶴竜を筆頭に、対戦が組まれる上位陣は全て出場の流れ(注・同部屋の高安とは対戦しない)となっており、平幕上位にも昨年敗北を喫した栃煌山、逸ノ城、北勝富士などが顔を揃えている。ちょっとでも付け入る隙を見せれば、星取表は瞬く間に黒く染められてしまうことだろう。

こうした実力者たちから星を積み重ね、自身の土俵人生を今後も継続させていくためには、とにもかくにも初日の取組が大きなカギとなる。もちろん、理想的な形で勝利を飾ることができるならば、それに越したことはないが、形に囚われ過ぎてズルズルと連敗を喫した先場所のことを考えると、批判覚悟で“注文相撲”を仕掛けるのも現実的な選択肢ではないかとも思う。

 昨年11月12日の配信記事でも取り上げているが、稀勢の里は横綱として出場した7場所中5場所で初日に黒星を喫しており、その5場所は全て途中休場に追い込まれている。もし今場所も同じような流れとなってしまうと、「初日黒星→途中休場→引退」という最悪の流れが現実のものとなりかねない。

 横綱が注文相撲に手を出せば、それなりの批判をファンから浴びることは避けられない。ただ、理想に殉じて身を引くことになれば、こうしたファンを見返すチャンスすら失われる。一生の恥より一時の恥、意地やプライドといったものは捨て去り、ずる賢く勝利を狙ってみてもいいのではないだろうか。

文 / 柴田雅人

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