虫刺されかと思い放置すると命の危険! 日焼けやあせもでも感染する“蜂窩織炎”ってなに?

社会 2019年08月20日 19時00分

虫刺されかと思い放置すると命の危険! 日焼けやあせもでも感染する“蜂窩織炎”ってなに?画像はイメージです

 夏も真っ盛り、バーべキューやキャンプ、フェスなど野外でのイベントも多い時期だ。楽しいイベントが終わり、気が付いたら虫に刺されたような発疹が身体にできていたことはないだろうか。もし、発疹やかゆみだけでなく、赤く腫れ上がる、強い痛みを伴う、発熱するなどの症状が見られれば、命に関わる感染症の可能性があるので注意が必要だ。

 夏は虫刺されや植物に触れてかぶれたり、日焼けやあせも、水虫など皮膚のトラブルが増える。そうした皮膚のバリアが壊れたところで細菌が繁殖すると「蜂窩織炎」(ほうかしきえん)と呼ばれる細菌感染を引き起こすことがあり、重篤になると命にも関わることもあるので早めのケアが大切だ。

 蜂窩織炎は皮膚の傷口から主に黄色ブドウ球菌や溶連菌といった細菌が侵入し繁殖することで起こる皮膚の感染症であり、誰でも感染する可能性がある。炎症を起こした脂肪組織を顕微鏡で見ると、ハチの巣のように見えることから蜂窩織炎と呼ばれるようになったとされる。下肢に多く、目に見えないような細かい傷口からでも細菌は侵入する。虫刺されの痕をひっかく、つり革を触る、日焼けやあせもで荒れた皮膚をそのままにしておくなど、皮膚のバリアが壊れた部位を保護しない行動が感染のリスクを高める。

 蜂窩織炎の症状の特徴としては、局所が赤く腫れ上がり、痛みが見られることが挙げられる。重篤なものだと局所の症状だけでなく悪寒や発熱、関節痛といった細菌感染に伴う全身症状が現れる。特に免疫力が低下している状態だと感染が重篤になる傾向があり、血液中にまで感染が及ぶと敗血症という状態になり命を落とすこともある。子どもや高齢者、糖尿病やステロイドを使用している方は感染しやすいので特に注意が必要といえる。

 治療としては抗生剤を用い、ごく軽症の場合には内服治療となる。発熱や倦怠感など全身症状を伴う重症の場合には1週間前後の入院点滴加療、血液まで感染が及ぶと2週間以上の入院となるだろう。感染の状態により治療方法、期間は異なるため、いずれにしても皮膚科の受診が必要だ。

 蜂窩織炎を予防するには皮膚のバリア機能を保つこと、細菌を寄せ付けない清潔な状態を保つことが大切だ。そのためには虫刺されの場合にはむやみにかかずに、水虫など皮膚の病気がある場合には早めに皮膚科を受診するようにしたい。蜂窩織炎は、人から人へ感染することはないが、しっかりと治さないと再発してしまうこともある。症状が良くなっても自己判断するのではなく、治療を終了させるかは医師の判断を仰ぐことが大切だ。

 また、自宅で簡単にできる予防法としては爪を伸ばしっぱなしにしないことや手洗いをしっかり行うこと、汗をかいたらすぐにシャワーを浴びることなどがオススメだ。皮膚を清潔に保つことで細菌が傷に付着する可能性を低くすることができる。

 ただの虫刺され、肌荒れと放っておかず、肌を清潔に保ち、疲れたらしっかり休むこと、必要であれば医療機関を受診することをおすすめする。

記事内の参考文献について
日本語版サンフォード感染症治療ガイド- アップデード版 熱病
https://lsp-sanford.jp/sguide/

文:医師 木村 ゆさみ

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