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【放送事故伝説】我慢しすぎ! 女子大生の『ガマン番組』で参加者が重症に

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 今はあまり地上波では見られなくなったバラエティ番組に「素人参加型のガマン大会」がある。

 1980年代に放送されたフジテレビのスペシャル番組『ザ・ガマン』はその代表格である。番組にはリアクション芸人ではなく現役の男子大学生が毎回10人ほど参加し、青汁やタバスコを一気飲みする「ゲテモノ食い」、ヘビやワニに触れさせる「動物責め」、さらには「水責め」や「尻叩き」など、一歩間違えたら死人が出てしまうのではないか、思ってしまうような危険企画を繰り広げていた。

 そしてあらゆる危険企画が行われる中、1984年にはついに参加者を巻き込んだ大事故が発生してしまう。

 『ザ・ガマン』には姉妹番組として『ギャル・ザ・ガマン』という女子大生限定のガマン大会があった。その収録の際、10人の女子大生の参加者が温泉の熱い湯を足に浴びてヤケドを負い、入院する大事故に発展したのだ。

 この事故を報道した当時の新聞によると、ロケは箱根にある温泉で行われ、温泉の上に熱を通す板を置き、水着姿の女性参加者たちが足元の熱さにどれほどまでガマンできるかを競った。負けた人はそのまま熱い温泉へ突き落とされたという。

 2月のロケということもあり、マイナス0.5度という極寒の中で行われたのだが、お湯の温度は88度を超え、沸騰寸前。大会が終わった後は参加者の足の裏が真っ赤に腫れあがり、即入院となってしまった。

 このニュースが報じられると、「いくらなんでもやりすぎではないか」とフジテレビに批判が殺到する事態となった。フジテレビ側はヤケドを負った参加者に謝罪。社会的な影響も考え、この『ギャル・ザ・ガマン』の放送を中止すると発表。映像はそのままお蔵入りとなってしまった。

 この事件をきっかけに企画そのものが見直されることになり、結果1986年限りで『ザ・ガマン』は打ち切りとなってしまった。

 この事件以来、熱湯風呂と称される企画に素人は参加せず、訓練を受けた芸人達がわざとらしくアクションをとる予定調和の芸となってしまった、と言われている。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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