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田代まさしどん底脱出へ 大谷が教えた最強の武器

 田代VS大谷の対談がついに実現! 本紙運動面で互いのスピリットをぶつけ合っていた、プロレス団体「ZERO1」代表でエースの大谷晋二郎(36)とタレント・田代まさし(52)がついに対面を果たした。プロレスへの情熱を真摯に語る大谷の姿に、田代の中で眠っていた芸能界復帰への思いも再沸騰。再びイバラの道を踏み出す勇気を得たようだ。

田代まさし(以下田) はじめまして。オレが初めて大谷さんを見たのは1998年の猪木さんの引退大会だったと思うんですよ。席が取れなくて、照明の後ろに頼み込んで入れてもらったんですけどね。顔面ウオッシュを連発する大谷さんを見て『すげー選手が出てきた』って感動しましたもん。オレにとっては初代タイガーマスクの登場と同じくらいのインパクトでした。

大谷晋二郎(以下大) ありがとうございます。今だから明かしますけど、顔面ウオッシュは最初、猪木さんに全否定されたんです。「あんな技使ってたらおまえ、2、3年後には消えてるよ」って。フォールにつながらない技ですからね。でもお客さんが盛り上がってくれるのがうれしくて、私は使い続けたんです。

田 え〜! あの技でファンになった人は多いと思いますよ。…そっかあ、ポリシーを持って使い続けたから今があるんだ。

大 プロレスはお客さんとの戦いでもあると思うんです。試合に勝ってもお客さんが「もう来ないぞ」となれば負けですから。お客さんに何かを感じてもらいたい。そのためにはいつもできることのすべてを見せないとダメなんですね。

田 レスラー生活20年の中で組まれたカードは1回しか休んだことないんでしたっけ? これって記録的ですよね。超働き者というか。まあ、オレの場合は、働きたくても事件のせいで強制的に休みになっちゃったんですけど…(苦笑)。正直、選手兼社長って辛くないすか?

大 自分の時間はほとんどないです。ただ、私はねえ、一度も辛いと思ったことはないんですねえ。実は子供のころ虚弱体質でして。なにしろ医者に「君は一生、走っちゃいけない。走ったら死ぬから」って言われてたんですよ。それがちょっとずつ身体を鍛えることで、夢だったプロレスラーになれた。それも団体の長になれたわけです。

田 いい話じゃないですか。いやあなんか本当に泣けてきました。努力すればやっぱり神様はどんな願いもかなえてくれるんですかねえ。

大 虚弱体質の子がプロレス団体を率いてチャンピオンベルトを何本も巻く存在になれた。これって何万分の1の確率だと思うんです。ファンの皆さんに私は生かしていただいてる。それがうれしくて、人生が楽しくて仕方ないんですね。今日もこれから試合ですけど、もし大怪我を負って、プロレス人生が終わっても悔いはないんです。毎日毎日精一杯やってきましたから。そういう人間は強いと思うんですよ。だっていつでもガンガンいけます。結局のところ、周りの人への感謝の気持ち、これが人生最強の武器だと思うんです。

田 そんな社長にひとつ聞きたいんですけど…もしここに、老いたレスラーがいて、「もう一度リングに上がりたい」って言ったら、どんなアドバイスをします?

大 それって田代さん自身のことを言ってるんですか? そうですねえ、自由にさせますね。ちょっと話違いますけど、私の元にもよくレスラーになりたいっていう若い子が来るんです。でもね、「身長が170センチしかないから…180センチあったら本気でなりたいんですけど」って言うんですね。最初から自分で答え出しちゃってるんですよ。本当に未来の青写真を描いている人はそんなんじゃない。死にものぐるいで目標に向かっていくはずなんです。私は田代さんの強い気持ちを信じてますよ。

田 オレは人生のどん底を味わって、それでも内外さんとか、いろいろ手を差し伸べてくれる人たちがいて…。だから今のオレには自分の未来像なんて描けないけど、オレを面白いと思ってくれる人に応えたい、そういう気持ちだけはあるんです。

大 それが感謝の気持ち、最強の武器ですよ。今度、試合見に来てくださいよ。私の戦ってる姿、生き様もぜひ見てほしい。

田 絶対行きます!!

◎田代が大谷にアドバイス
 毎年の目標に「結婚すること」を掲げながら、いまだ実現かなわない大谷。そんな大谷に人生の先輩として田代がアドバイス! といっても田代自身、バツイチ男やもめの身。けっして成功者ではないような気も…大丈夫か!?

田 今年の目標は?

大 電撃結婚することです!!

田 どんな人が理想? やっぱりプロレスに理解があるほうがいいんでしょ?

大 いやあ、むしろまったく知らない方がいいかもしれませんね。試合のたびに「あれ何なの!」とか突っ込まれると辛いんで…。

田 そっかそっか。確かに家帰ってヨメに、「今日の試合、しょっぱかった〜」とか言われたらやんなるよね(笑)。

大 ですね。

田 今日はいろいろ、大谷さんから人生訓を学ばせてもらったから、オレも教えちゃおう。結婚生活には「上り坂」も「下り坂」もあるんだけど、もうひとつ「まさか」ってのがあって。オレはそこを猛ダッシュで下っちゃったんだけど、そうすると人生の底辺が見えるんで気をつけてください!

大 …。

田 そうだ、相手を紙面で募集しちゃえばいいじゃない! オレが選考してあげるよ。大谷さんに似合いの人を。

大 …やめときます。

◎田代×大谷ボッ発の経緯
 ことの発端は先月1日に行われた本紙イベント「故・内外タイムス新聞葬」だった。アントニオ猪木の闘魂注入を受け“覚醒”した田代は、芸能界復帰へのチャレンジ精神を取り戻したかに見えた。しかしネットの掲示板で自分への悪意に満ちた書き込みを見たことにより、再び意気消沈。そんな田代に、今度は初代タイガーマスクこと佐山サトルが喝を入れた。
 一連の流れを本紙で読んでいた大谷は、6月20日付本紙で「タイガーのところだけじゃなく、オレのところにも来て、本気で一緒に再起しようじゃないか」などと田代に熱い呼びかけ。対する田代は同23日付本紙で返答し、「どこへでも出て行く」と応じる構えを見せていた。
 というわけで今回、田代の「ZERO1参戦」すら予想される中で、緊迫の初対面となった。

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