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日テレの問題ドラマ「明日、ママがいない」の放送は中止すべきか?

 1月15日に放送開始した日本テレビ「明日、ママがいない」(芦田愛菜主演/水曜日午後10時〜)を巡って、紛糾が続いている。

 同ドラマは、親と離れ離れになった子どもたちが暮らす児童養護施設「コガモの家」を舞台に、子どもたちが懸命に生きる姿を描いた作品。主役の芦田は赤ちゃんポストに入れられた経緯から、「ポスト」のあだ名がつけられている。

 その初回放送を受けて、同16日、赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を設置する慈恵病院(熊本県熊本市)が、「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判し、放送中止を要請し、同22日には放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に審議を求める申立書を送付した。

 さらに、同21日、全国児童養護施設協議会と全国里親会が記者会見し、「施設や里親の元で暮らす子供が傷ついている」として内容の改善を求めた。

 この一連の動きに対して、当初同局は「子どもたちの心根の純粋さや強さを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描く趣旨のもと、子どもたちを愛する思いも真摯に描いていきたい。ぜひ最後までご覧いただきたい」とし、放送継続を宣言するなど、強硬な姿勢を貫いていた。

 ところが、第2話(同22日)終了後、同枠で年間契約を結んでいるスポンサー8社すべてが降板し、第3話(同29日)ではACジャパン(旧公共広告機構)とスポットCMのみが流れる事態に陥った。

 ただならぬ状況に、同局は態度を一変。同30日に全国児童養護施設協議会を、同31日に「全国里親会」を、2月1日には慈恵病院を訪問し、「内容に配慮するよう検討する」と伝えた。

 同3日には、衆院予算委員会で、田村憲久厚生労働相が「入所している子に、自傷行為があったとの報道がある」として、全国児童養護施設協議会に確認して調査する意向を示すなど、もはや、ただの社会問題では、すまない状況となってきた。

 そんななか、「Yahoo!ニュース」では、「ドラマ『明日、ママがいない』の放送、中止すべき?」との意識調査を、1月24日〜2月3日に実施。実に39万5785票(71.4%、女性=28.6%)にも及ぶ多数の回答があった。

 アンケート結果は、「放送を続けるべき」が21万8340票(55.2%)を集め、過半数を超えた。「放送を中止すべき」は14万417票(35.5%)で、「どちらでもない/分からない」が3万7028票(9.3%)だった。

 「放送を続けるべき」と回答した人たちは、「ドラマはフィクションだから」「子役の演技力が素晴らしい」といった趣旨の意見が多かった。一方、「放送を中止すべき」と回答した人からは、「特定できる団体をモデルに、取材もなく無断でつくったフィクションであることが問題」との声も聞かれた。

 果たして、同局はこの問題に、どう決着をつけるのだろうか?
(リアルライブ編集部)

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