番組では、義理両親の介護への不安や遺産トラブルに悩む女性が急増していることから、2017年には死後離婚が日本全国で約5000件近くに達したことを紹介。実際に、夫の死後、姻族との関係を見直した女性の様子も放送された。
番組が開始されると“姻族関係終了届”や“死後離婚”が、急上昇ワードとしてネット上に広がり、実際にそのようなシステムがあることを初めて知ったという人から驚きの声が上がった。
「番組のアンケートでは5人に1人が、死後離婚を希望していると紹介されました。実際に夫の両親と結婚したわけではないので、夫が亡くなった以上、その後も付き合っていく必要を感じないと考える人はいます。ただ、その理由のほとんどが、義理両親の介護よりも、夫側の親族との関わり合いを問題にしているんです。よくあるのは、夫の兄弟が形見分けと称して、金をせびりに来るケースですね。また、何かにつけて『親戚なんだから』と、干渉してくるのを事前に避けるために、死後離婚する人が多いです」(都内行政書士事務所)
死後離婚とは、一般的な言い方だと「姻族関係終了届」の提出だ。それをわざわざ『死後離婚』と表すことに、ネット上では、
《死後離婚って言葉(誰が作った?)は知らなかったけど、姻族関係終了届は知ってたよ。良好な関係であったとしても、子と自分を守るために必要なときもあるね》
《初めて聞いた言葉です。離婚してしまうなら…遺族年金とかもらえなくなるの? 旦那さんと離婚するっていうこと? 途中から見たので良く分からない…インパクトがある言葉で…ビックリ!》
《姻族関係終了届っていうものがちゃんとあるんだから、別の言葉(死後離婚)に変えて特集するってやっぱり違和感があるよね。間違った知識や認識が広まりそう…》
などなど、違和感を覚えた人も多かったようだ。
実際に、司会の『博多華丸・大吉』の大吉も疑問に思ったのか、「死後離婚という言葉がよくない」と番組中にきっぱりとコメント。NHKとしては、インパクトの強いフレーズを全面に打ち出したかったかもしれないが、少々やり過ぎだったと言えよう。