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師匠の喜びもひとしお?九重部屋・千代の海が新十両昇進へ

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 日本相撲協会が30日に開催した、7月場所に向けての番付編成会議と臨時理事会。関脇・栃ノ心の大関昇進が最大の注目点であった今回の会合だが、その一方で、新十両昇進を決めた力士が2人いる。そのうちの1人が千代の海だ。

 今から遡ること3年前、2015年4月に九重部屋に入門した千代の海。5月場所で初土俵を踏むと、そこから7月場所(序の口・7戦全勝)、9月場所(序二段・7戦全勝)と連続優勝を飾った。その後、右ひじの怪我もあり一時は番付を落としたものの、昨年9月場所から4場所連続で勝ち越し、その番付を勢いよく押し上げていた。

 迎えた5月場所も4勝3敗の成績を残し、見事に5場所連続の勝ち越しを決めた千代の海。西幕下筆頭での勝ち越しということもあり、同じく4勝3敗の東幕下4枚目・木瀬部屋の木崎改め美ノ海(ちゅらのうみ)と共に晴れて新十両へ昇進する運びとなった。

 今回の昇進をもって、力士として一人前になった証とされる関取の仲間入りを果たすことになる千代の海。その喜びは、筆舌に尽くしがたいものがあるだろう。また、師匠である九重親方(元大関・千代大海)にとっても、千代の海の昇進は非常に感慨深いものになったはずだ。

 5月場所時点では幕内に4名(千代大龍・千代翔馬・千代丸・千代の国)、そして、十両に1名(千代の皇)と、計5人の関取を擁している九重部屋。2016年7月に亡くなった先代の九重親方(元横綱・千代の富士)の指導の元、彼らはその才能を花開かせてきた。しかしその一方で、現在の九重親方が2016年8月に部屋を継承して以降、新しく関取となった力士は出ていなかった。

 次代を担う力士がなかなか出てこない状況は、角界屈指の名門部屋を預かる九重親方にとっても苦境であったことは想像に難くない。それだけに、今回の昇進に対しては、ある意味で弟子以上の喜びを感じていることだろう。

 偉大な先代の死を乗り越え、部屋の歴史に新たなる1ページを刻んだ千代の海と九重親方。今後の歩みにも大いに期待したいところだ。

文 / 柴田雅人

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