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ジャニタレの恋愛スキャンダルもブラックユーモアにするマスカットの適応力

 今年4月から放映され、ネットをザワつかせた深夜番組がある。『マスカットナイト・フィーバー!!!』(テレビ東京系)だ。同番組は08年、『おねがい!マスカット』としてスタート。テレ東深夜というある種のゴールデンタイムで、シリーズ7作目となる現在も、賢い大人たちに怒られないギリギリのラインを保ちながら、バカなことをしでかしている。

 主要キャストは、セクシー女優やグラビアタレント、モデルやレースクイーンといった、いわゆるイイ女系。胸の谷間も、ブラ紐のチラ見せも、パンチラも、大開脚もでんぐり返しもあり。昭和のバラエティ全盛期を彷彿させ、成熟した男性の下半身を著しく刺激している。MCはスタート時から変わらず、おぎやはぎ。脇をオアシズ・大久保佳代子が固め、“チーム人力舎”というスクラムがガッチリ組まれているなか、今シリーズから阿佐ヶ谷姉妹が加わった。

 イイ女系たちを束ねているのは、“バラエティ界の革命戦士”マッコイ斎藤氏。同氏の悪ノリとドSな本質、既成概念をブチ壊すことで新機軸を打ちだすスパルタ手法が、冴えわたっている。“テレ東の神番組”としてコアなファンの心をつかんで離さない『ゴッドタン』と併せて観ると、テレビってまだおもしろい!と心底思える、同局きっての破廉恥2大プログラムだ。

 刻んだ功績を挙げれば、枚挙にいとまがない。特に、みひろ、蒼井そら、麻美ゆま、Rioほか、当時のトップAV女優を集めた初代恵比寿マスカッツ。初のオリジナルソング『バナナ・マンゴー・ハイスクール』は、オリコン週間ヒットチャートランキングで初登場8位の快挙をなしえている。アダルトの世界で生きる彼女たちが、メジャー舞台で輝かしい数字を残した実績は褒められてしかるべきだ。そして、現在の2代目、恵比寿★マスカッツは、芸能界のタブーといえる領域に、ブラックユーモアという強権を振りかざして踏み込んでいる。

 昨秋、恵比寿★マスカッツ4代目リーダーの明日花キララがシンガポールの高級ホテルの屋上プールで、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧と過ごす姿が『週刊女性』に激写された。このネタを『マスカットナイト』(当時、シリーズ6作目)が逃すはずがない。

 発売翌10月のオンエアでは、週刊誌に載ったプールサイドの写真を克明に再現。激似の椅子を、明日花に内緒でセッティングしておいた。それを見た明日花は「最低!」とあきれながらも、週刊誌に載ったものと同形状の女優帽をかぶってみせる適応力で返した。ジャニーズファンの反感は買ったものの、一流セクシー女優にふさわしいアドリブ力で、オンナの株をおおいに上げた。

 そんな明日花以上に、ある意味おいしいネタふりをされてしまったのが、葵つかさ。昨年末、『週刊文春』で女優・井上真央と交際中の嵐・松本潤が、“秘密の逢瀬を重ねていた相手”として、実名報道されたのだ。伊野尾を上回る爆弾投下に、『マスカットナイト・フィーバー!!!』関係者はニンマリした(かは不明)。

 今年4月12日オンエアでは、葵本人が、「好みのタイプはド変態」と前置きしたうえで、「足の裏をかじってくるような」「指も舐めてくるような」と生激白。続く4月26日の放映回では、「夜中でも電話1本で駆けつけるよ」と小木博明を誘惑してみせ、「私、すーっごく都合のいい女なの。だから、するだけしたらすぐ帰ってあげるね」、「コートの下、裸で来ちゃった。もうね、あそこがね、“ジュンジュン”いってる」といってみせた。もちろん、このいずれもがシチュエーションありきの台詞。だが、アドリブか台本どおりか、真実は不明だ。

 ジャニーズという禁忌を、メタファーで描いたマッコイ氏。関係者の予想をはるかに上回る撮れ高で返してくるセクシー女優たち。バラエティに必須の緊張と緩和。この毒牙にかかると、水曜深夜は寝られない。

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