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メッツ・松坂大輔はあくまでも“便利屋” 再びリリーフに降格

 メッツのテリー・コリンズ監督は、故障者リスト(DL)入りしていた左腕のジョナサン・ニース投手(27)の復帰に伴い、先発ローテーションに入っていた松坂大輔投手(33)を、再びリリーフに回すことを明言した。

 今季の松坂はマイナースタートとなったが、3Aで好投を続け、4月16日(日本時間17日)にメジャー昇格。リリーフで実績をつくって、5月25日(同26日)のダイヤモンドバックス戦で初先発し勝利投手となった。その後、いったんはリリーフに戻ったが、右腕のディロン・ジー投手(28)の離脱で、先発に回った。ジーの復帰と、ニースの故障者リスト入りがほぼ同時期だったため、松坂は先発ローテーションに残留していた。

 松坂は26試合に登板し、3勝3敗1セーブ、防御率3.55の成績。リリーフでは17試合で防御率2.22だが、先発9試合では2勝3敗、防御率4.24だった。

 コリンス監督は「現時点でダイスケがブルペンに行く予定だ。チームにとても貢献してくれた。先発投手として、素晴らしいピッチングだった」とコメントしており、松坂の役回りはあくまでも“便利屋”の扱いであることがハッキリした。

 ただ、メッツは今季先発で8勝を挙げている右腕のバートロ・コローン投手(41)を交換要員にして、トレードを画策しているともいわれている。7月31日の期限までに、コローンのトレードが成立した場合は、松坂が先発に戻される可能性もあり、流動的な部分も秘めている。

 いずれにせよ、今季の松坂はメッツに在籍しているかぎりは、チーム事情に沿った不安定な起用法が続くことになりそうだ。
(落合一郎)

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