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「ひととき融資」借金した女たちの告白(1)

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提供:週刊実話

「ひととき融資」なる言葉をご存じだろうか。

 金に困った女性に、男性が個人的に融資を行い、その“利息”や、返済が滞った際の代償として「ひととき」の癒やし=セックスを求める行為のことだ。これが、SNSやネットの掲示板で大流行。トラブルも頻発しており、ついには逮捕者まで出る騒ぎになっている。

 大阪府警は6月、ネットの掲示板を通じて、法定金利の7.7倍もの利息、無登録で女性に金を貸し付けたとして、大阪府千早赤阪村の職員の男(36)を出資法と貸金業法違反容疑で逮捕した。

「この男は、女性2人に計26万円を貸し付け、計81万円もの利息を受け取っていました。林野庁に出向経験もある役場のエースでしたが、この後、16歳の少女にも性行為を行っていたことが発覚。児童買春などで再逮捕されています」(全国紙社会部記者)

 少女に対しては、買春行為の代金として1万円を払い、それとは別に1万円を貸し付けていた。警察の調べに対し、役場職員の男は、こう供述している。

「貸した金が返ってきて性行為もできる。素晴らしい融資だと考えていた」

 こうした「ひととき融資」は、セックスの対価として金銭を授受する「援助交際」とは違い、あくまで個人間の融資であるため、貸す側はきっちりと利息も受け取るのが特徴だ。

「融資の条件として、『最初に1回はセックスさせろ』という男が大半です。その際、ハメ撮りに及び、女に『逃げたらネットに拡散するぞ』と脅しを入れるわけです。その上で、利息も毎月受け取る。まあ、無担保で金を貸すわけですから、仕方ないという見方もできますが…」(ネットに詳しいフリーライター)

 とはいえ、消費者金融や街金でも借りられなくなった女性にとっては“最後の砦”となっているようで、ネットの「個人間融資掲示板」を覗いてみると、あらゆる年代の女性からのSOSが書き込まれていた。

「ひととき融資」という単語は掲示板で禁止されていることが多いが、融資を匂わせるメールを送ると、〈万が一、返済が滞った際は貸し主様のどんなご要望にもお応えいたします〉とか、〈ひとときも覚悟しております〉といった返信が来る。

 そうした中から、数人の女性に直接、話を聞くことができた。

 7万円の融資を申し込んできた30代の主婦は、埼玉県で夫と子供3人で暮らしている。

「子供のお金がかかるのに、旦那が仕事を変えてばかりで長続きしなくて…」

 喫茶店で待ち合わせた主婦は、元モー娘。の安倍なつみ似のかわいい顔立ち。ファッションにも清潔感があり、借金で身を持ち崩した印象は皆無だ。

 トラック運転手の夫はギャンブル三昧。彼女もパート勤務に出ているが、下の子がまだ2歳で長時間勤務は難しく、大した収入にはならないと嘆く。

「アパートの転居費用などで、友人からの借金が50万円を超えてクビが回らなくなった。パートで収入も限られるけど、街金などの金融業者から借りられても、せいぜい1〜2万ぐらい。利息も高いし手が出せない」

 たどり着いたのが「ひととき融資」だったが、最初は騙されたという。
(明日に続く)

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