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WBC優勝帰国の侍ジャパン、無愛想目立つ中“神対応”選手も 出迎えに1200人集結、サッカーW杯の約2倍?

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 22日に行われたWBC決勝・アメリカ戦に「3-2」で勝利し、2009年以来3度目の大会制覇を成し遂げた侍ジャパン。翌23日の“凱旋帰国”は大きな話題となった。

 報道によると、メジャー組を除く侍ジャパン選手や首脳陣は23日にアメリカのマイアミ空港を出発し、同日昼過ぎに成田空港に到着。そのチームを出迎えようと空港には約1200人のファンが集まり、到着ロビーには祝福の声が飛び交ったという。

 帰国の様子はTV中継も行われており、選手では決勝で同点ソロを放った村上宗隆、準決勝・メキシコ戦で4回3失点と粘りの投球を見せた佐々木朗希の2名がひときわ大きな歓声が。また、この2名には及ばずも、他の選手たちもまんべんなく歓声を浴びていた。

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 ただ、大会の疲労がたまっているからか、それとも人数の多さに気おされたからか、軽く会釈するのみで到着ロビーを通り過ぎる選手もちらほら。空港で出迎えたファンの中にもこの点が引っ掛かった人はいたようで、ネット上には「遠目で選手たち見てたけど塩対応の人多いな」、「せっかくみんな出迎えてるのに愛想悪すぎない?」といった不満の声も散見された。

 一方、中盤に登場した宮城大弥は、規制のロープから身を乗り出しグータッチを求めるファンに左手を差し出しタッチを交わすという太っ腹なファンサービスを披露。他選手とは一線を画す振る舞いは、ネット上でも「宮城くんニコニコでファンサしてて可愛い」、「宮城とグータッチとか死ぬほど羨ましい…」と大きな話題となった。

 空港が大フィーバーとなった侍ジャパンの帰国だが、今回集まった1200人という数字は前回優勝した2009年大会後の帰国時と同数。新型コロナの影響がまだ続いていることを考慮すると、2009年を上回るフィーバーぶりだといえるだろう。

 また、直近で行われたスポーツの世界的大会・カタールW杯で16強入りしたサッカー日本代表の帰国時(650人)と比較しても2倍近く差がついている。日本は古くから“野球の国”と呼ばれるほど野球が国民の間に浸透しているが、このことを改めて感じたファンも少なからずいたことだろう。

 今回のWBCでは優勝という最高の結果を残したこともあり熱烈な出迎えを受けた侍ジャパンだが、準決勝で敗退した前回2017年大会の帰国時は成田空港に約200人しか集まらず。さらに、同じく準決勝敗退だった2013年の帰国時はその半分の100人しか同空港に集まらなかった。

 2013年の100人は過去5大会ではワーストの数字だったが、同年大会のチームは出場を要請したメジャー組6名(岩隈久志、黒田博樹、ダルビッシュ有、青木宣親、イチロー、川崎宗則)を一人も招集できず国内組だけでの編成を余儀なくされたため、大会前から大会3連覇は厳しいという見方が多かった。

 まだ、同年大会に臨んだチームは当初NPBがソフトバンク・秋山幸二監督(当時)を後任と見込むも説得できず、再考の末2012年10月にようやく山本浩二監督(元広島監督)が就任と監督人事が難航。さらに、山本監督は広島監督を退いた2005年を最後に7年監督業から離れていたこと、過去大会で代表を率いた王貞治監督(当時ソフトバンク監督)、原辰徳監督(巨人監督)に比べ監督実績、知名度が低かったことからそもそも期待されていなかった面もあった。

 それでも迎えた大会では1次ラウンドを2勝1敗、2次ラウンドで台湾、オランダを下し準決勝に進出したが、準決勝でプエルトリコに「1-3」で敗れあえなく終戦。準決勝では8回裏に1点を返しなおも1死一、二塁のチャンスで山本監督が重盗のサインを出した結果、一走・内川が走塁死しチャンスがついえるという最悪の事態を招いたが、負け方が悪かったことも出迎えの人数に響いた可能性はあるだろう。

 その10年前と比較すると、実に12倍のファンから空港で祝福を受けた今回の侍ジャパン。選手たちは1週間後に迫るシーズン開幕へ向け息つく間もないが、ファンの間では14年ぶり世界一の余韻はしばらく続きそうだ。

文 / 柴田雅人

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