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警察官の銃を奪おうとした強盗男、撃たれて死亡 家族が13億円の賠償求め警察を訴える事態に

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画像はイメージです

 銃がらみの事件が絶えないアメリカで、また驚くような銃撃事件が発生して、世間をにぎわせている。

 アメリカ・イリノイ州の路上で、女性警察官の銃を奪おうとした強盗男が、この警察官ともみ合いになり、撃たれて死亡した。海外ニュースサイト『Chicago Suntimes』『New York Post』などが2月17日までに報じた。

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 報道によると1月18日午後1時ごろ、同州シカゴの路上で、男4人グループが何やら言い争いをして、ケンカを始めたという。近くにいた非番の女性警察官A(年齢非公表)が、ケンカに気づいて男らのもとに向かった。男らの間に割って入り、ケンカを収めたという。

 男3人はその場を去っていったが、39歳の男は離れず、Aに話しかけたそうだ。1分ほど会話を交わした後、その場を去ろうとしたAが男に背を向けたところ、男が突然襲い掛かった。男はAの腰にかけていた銃を奪おうとしたそうだ。

 Aは抵抗し、男ともみ合いに。Aは銃を抜いて「殺すぞ」と叫び、男を撃ったという。銃弾は男の腹部、腕などに命中。男は「降参する。謝るよ。死にたくない」などと訴えた。Aが緊急通報し男は病院に搬送されたが、2日後に死亡が確認された。男は強盗未遂で逮捕状が請求されていたが、死亡により取り下げられた模様だ。

 Aは、右目上にすり傷を負ったが、大きなケガはなかった。事件後、Aは30日間の管理業務を命じられたが、特別な処罰は受けていない。警察はAに違法行為はないとしている。Aの行為は「差し迫った脅威」に対する正当防衛などと説明し、付近の防犯カメラの映像を公開した。

 しかし2月3日、男の家族らは葬式費用や慰謝料など13億円超の損害賠償を求め、警察およびシカゴ市を提訴したという。訴状によるとAの銃撃は行き過ぎた暴力行為であり、状況からしても銃で撃つことそのものが不必要なものだったと主張。男の死は警察側の過失だと訴えているという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「警察から銃を奪おうとするなどバカげた行為」「これは撃たれる」「女性だと思って油断してはいけない。相手は警察」「警察官も、銃で撃つときは、足を撃つとか、もう少し考えるべき」「男が悪いのに、警察に責任を押し付ける家族もどうかしている」「亡くなった男に13億円の価値はない」「男は黒人、警察は白人、差別問題に持っていけば勝てる訴訟。だからやるのだろう」といった声が上がった。

 他人の持っている銃を奪おうとすれば、撃たれる可能性は容易に想像がつく。それなのに、あえて警察官の銃を狙うとは、世の中には大胆な泥棒がいるものだ。

記事内の引用について
‘I’ll kill you,’ off-duty cop yells before fatally shooting man who appeared to grab for her gun, video shows(Chicago Suntimes)より
https://chicago.suntimes.com/2023/2/16/23602894/ill-kill-you-off-duty-cop-yells-before-fatally-shooting-man
Off-duty Chicago cop warns alleged thief she’ll ‘kill’ him before fatal shooting: footage(New York Post)より
https://nypost.com/2023/02/17/off-duty-chicago-cop-fatally-shot-alleged-thief-leevon-smith/

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