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息子を噛んだ犬を父親がメッタ刺し 「自分の行動は正当化される以上のもの」発言に賛否

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 自分の大切にしているものが傷つけられたら、怒りが込み上げてくるだろう。海外では息子を傷つけた犬に対し、あり得ない復讐をした父親がいる。

 アルゼンチンで、12歳の息子が犬にかまれたことに腹を立てた父親(年齢不明)が、息子に危害を加えた犬を刺し殺した。海外ニュースサイト『LaRepublica.pe』と『The Daily Star』が1月15日までに報じた。

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 報道によると、息子は11歳と14歳の友人2人と共に散歩をしていたという。突然犬が息子に襲いかかり首をかんだ。犬種はピットブルだった。ピットブルは中型犬に分類されるものの闘犬を目的に品種改良された犬で、闘争心が強いと言われている。息子は目撃者に引き離されて無事だった。息子が病院に行ったという情報はなく、どの程度のけがをしたのかは不明である。犬は飼い犬だった。

 息子がかまれたと知り、父親は激怒。近隣住民に情報を求めたところ、近隣住民は「この犬はかむことに慣れている」などと言っていた。近隣住民と話している最中、たまたま犬が飼われている庭から出てきて、その場にいた息子の友人が「あの犬がかんだ」と言った。父親は近くの家の監視カメラを確認し、どの犬がかんだのかを把握していた。

 父親は犬を見ると衝動的に「(あの犬を)生きたままにしておくことはできない」と考え、自分の車からバーベキューの時に使用するナイフを取って犬の元に行き、刃物で犬を10回メッタ刺しにした。その後、犬の腹部のあたりを切り裂いて殺害した。

 父親は地元メディアの取材に対し「私の決断も、どんな親の決断も同じだっただろう」「飼い主がそうしないならば(犬の行動を抑制しないならば)、私が犬を処分するしかない」「犬が息子を殺そうとしていたことを考えたら私の行動は正当化される以上のものだ」「愚か者のふりをして、(犬に対して処罰を与えるなどの)意味のない法的手続きに従うのは臆病者」と答えている。

 なお、現在までに父親が逮捕されたなどの情報はない。飼い主は事件に関してコメントをしていないが、一部報道によると、飼い主は以前から犬をリードなしで外に放しており、父親が注意していたと伝えている。飼い主が自分の犬ではないと否定したこともあったという。

 父親は息子に関して、「トラウマにならないよう、事件を忘れるように彼に話している」と語っている。

 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「他にも犬が子どもを襲う事件は起きている。大切な子どもが周りにいるのに、なぜ最も危険な犬種を飼う人がいるのか」「こういった危険な犬を飼って、危険を冒したい人がいることが理解できない」「父親は犬を殺すのではなく警察に電話するべきだった。息子には同情するけど犬は攻撃するために生まれてくるわけではない」「犬の飼い主にも問題がある」「恐ろしい父親」「父親ではなく飼い主が恐ろしい」といった声が上がっていた。

 我が子が傷つけられたら怒りの感情が出てくることを責めることはできないだろう。だからといって別の何かや相手を傷つけていい理由にはならない。

記事内の引用について
「Un hombre apuñaló y mató a un perro que mordió a su hijo de 13 años en el cuello」(LaRepublica.pe)より
https://larepublica.pe/mundo/2023/01/04/argentina-un-hombre-apunalo-y-mato-a-un-perro-que-mordio-a-su-hijo-de-13-anos-en-el-cuello-pitbull-oscar-alberto-ernalz
「Furious dad stabs pit bull to death as revenge for savage attack on 12-year-old son」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/furious-dad-stabs-pit-bull-28959963#comments-wrapper

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