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DeNA・三浦監督「意識も技術も変わってきている」 外国人頼みからの脱却担う若手の台頭

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楠本泰史

 「最も大きな原因は外国人選手の入国が遅れてしまったことだと思う。本来、三浦新監督を迎え、戦力面、環境面を整えるのがわれわれの仕事。それをできなかったことを大変申し訳なく思います」昨年の4月19日新外国人の獲得会見で、ベイスターズ・三原一晃球団代表が発した謝罪の言葉だ。昨シーズンのその時期は、泥沼の8連敗真っただ中。21試合を消化し3勝15敗3分の借金12で最下位に沈んでいた。

 打線の中核を成すタイラー・オースティンとネフタリ・ソトが、コロナ禍によるビザ発行手続きの遅れで来日が開幕に間に合わず、戦力は大幅ダウン。結果1年目の三浦ベイスターズは苦しい戦いを強いられた。

 今年もオースティンは右肘手術の影響で未だスタメンはなく、ソトはコロナ感染もあり、絶対的なスタメンには至っていない。しかし昨年とは違い、その穴を埋める若手が頭角を現している。

 シーズン中盤は右の大砲・蝦名達夫のスタメン起用で一定の成績を残し、現在は関根大気と楠本泰史が躍動。期待のホープ・森敬斗はスピードと強肩でスタンドを沸かせている。先週の東京ドームのジャイアンツ戦では、ショートゴロの間にセカンドランナーの森がサードを奪い、9日の横浜スタジアムでのタイガース戦では、セカンドにいた関根がサードへスタートし、ファーストにいた佐野もスタートを切り、ダブルスチールを成功してみせた。10日にはソトに代わって6番に入った楠本泰史がタイムリーツーベースで貴重な打点を挙げ、12日のスワローズ戦ではタイムリー、犠打、3四球と活躍。おのおのレギュラーの座を虎視眈々と狙うだけの実力をつけてきた印象だ。

 三浦大輔監督もレギュラーとの差に「徐々にですけどね。まだまだもっと上げていかないといけないですけど。去年に比べればもちろん、全体的に良くなってきています。意識も技術も変わってきています」と手応えを口にしている。ヒッターズパークである横浜スタジアムを本拠地に置くベイスターズにとって、外国人のパワーはもちろん魅力。しかし足も使え、守備もこなせる若手の台頭は、得点のバリエーションを増やすこと、失点を防ぐことをも可能にする。豪快さと緻密さを兼ね備える番長野球の完成は、彼ら若手の成長が重要な鍵となる。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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