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運動会で「嫌み」を言われ友人を殺害した小学4年生少女【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 高度経済成長期以降、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わった。それを象徴する存在が「鍵っ子」である。

 共働きの家庭が急増したことで、学校からの帰宅後、たった一人で留守を任される子どもたちが東京を中心に大きく増加した。また、1970年以降に小学生の塾通いが急増したが、これは一時的に子どもを預けるための施設として活用されていたという。

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 そんな鍵っ子を取り巻く環境が、悲劇を生むきっかけになったとされているのが1979(昭和54)年に発生した小学4年生の少女による衝動的な殺人事件だった。

 同年秋、東京都某区にある高層マンションの屋上から7歳の少女が転落し、即死した。
 転落は事故ではなく、少女の「お姉さん」代わりの存在だった小学4年のA子(10)が突き落として殺したことが分かった。

 この2人は同じ学校で同じ学習塾へ通う「鍵っこ」同士で非常に仲が良かったという。A子は塾内では年長組であり、下級生たちにも慕われ、活発で責任感の強い子どもだった。

 当時の新聞記事などによると、殺害のきっかけはささいなものであったという。
 A子たちの通う地区では秋に運動会があったのだが、その際に7歳の少女から「お姉ちゃんのクラスは運動会で負けてばかりいた」と嫌みを言われたことに腹を立て、少女を自分の住むマンションの屋上へと連れて行き、突き落とした。

 おそらく、A子は長い鍵っ子生活から塾内でも家庭でも大きなストレスを抱えており、ついに耐えきれなくなったところで嫌みを言われ、衝動的に殺害してしまったのではないか、とされている。

 閉鎖的な環境が生んだ悲しい未成年犯罪だったのかもしれない。

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