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DeNA、正捕手争いにとうとう終止符? 扇の要に収まった嶺井の存在感

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嶺井博希

 9年目のキャッチャー・嶺井博希の存在感が増している。シーズン開幕してしばらくキャッチャーは嶺井とともに、フレーミングが良く昨年からバッティングも好調な戸柱恭孝、フェルナンド・ロメロや上茶谷大河との相性のいい山本祐大らがスタメンマスクを代わる代わるかぶっていた。

 しかし5月28日に戸柱がスタメン出場したのを最後に、翌日から6月22日まで18試合連続で嶺井に固定。22日終了時点で、44試合出場中スタメンは実に35試合を数え、盗塁阻止率はトップのタイガース・梅野隆太郎の.313にわずか3厘差の.310のリーグ2位の成績を残すことに成功。定評のあるバッティングは6月に入りやや下降線をたどっていたが、22日の東京ドームでのジャイアンツ戦で、今シーズンすでに2敗を喫しているCC・メルセデスから豪快な2号ホームランをレフトスタンドに突き刺し「打ったのはスライダーだと思います。しっかりと自分のスイングで捉えることができました」と再び上昇の気配も漂わせている。

 守備面でも21日のゲームではファーストのベースカバーを怠らずに、オーバーランしたランナーを刺すと、22日もタッチアップでホームへスタートを切ったメルセデスに対し、ギリギリまでキャッチするそぶりを見せぬプレーで油断させるなど、扇の要としてグラウンド全体を見渡す視野の広さも目立っている。リード面でも6月7日に今永昇太のノーヒットノーラン達成をアシスト。三浦大輔監督が「いいコンビネーション」と度々高評価するように、臨機応変な配球で好結果を導き出している。

 2018年の91試合出場から年々試合数を減らし続け、昨年はわずか36試合出場にとどまった。打率も.189に終わり、シーズン後半にはファーム生活も味わった嶺井。近代野球では併用が当たり前になっているキャッチャーのポジションを、不動のレギュラーとしてチームを引っ張っていく存在となるのか注目だ。
  
取材・文・写真 / 萩原孝弘

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