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巨人・吉川、“故障体質”はもう過去の話? 首位スタートを牽引する働きぶりに原監督もご満悦「堂々と演じている」

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 吉川尚輝が好調だ。今季は開幕から1番に据えられ、リードオフマンとしての役割を順調に果たし続けている。打率はここまでリーグ4位の.321(4月27日現在)、首位を走るチームを文字通り先頭に立ち牽引する存在だ。

 入団以来、持ち前の打撃センスは高い評価を受けつつも、怪我や腰痛にも泣かされ、フル出場はならなかった。今シーズンは3年ぶりとなる開幕スタメンを掴み、コンスタントに安打を記録、要所では盗塁も決めるなど相手チームにとって大きな脅威となっている。

 さらに、相手ピッチャーの左右に関係なく、結果を残しているのも今季の特徴の一つだ。ここまで対左投手の打率も3割を超え(.303)、4月26、27日の横浜DeNAベイスターズ戦では二日続けて左投手から安打を放っており、そのバッティングの内容からも好調さが窺える。

 27日は初回、横浜先発の坂本裕哉に対し、カウント2-2からの5球目の変化球をセンター前にはじき返し、また前日の安打も左腕の田中健二朗から、ファウルで粘った後の7球目を右中間に運んだ。両打席とも、ボール球を見極めピッチャーに球数も投げさせている。後続への「お膳立て」もきっちりとこなしている。

 ここまでの活躍には、原辰徳監督も「一番打者を堂々と演じている」と賛辞を送るなど、ご満悦の様子だ。当の本人は「後ろには凄い人たちがいるから」と、出塁しつなぎ役に徹すると話す。

 また、今季より背番号が「2」に変更されており、言わずもがな不動のレギュラークラスが背負う番号だ。かつて巨人で同じ番号を背負った選手の中で、快足とシュアなバッティングで長年にわたり、切り込み隊長を務めた松本匡史(盗塁王2度獲得・1987年引退)の姿が重なるファンも少なくないはずだ。往年の名プレイヤー同様、閃光の如くフィールドを駆け巡ることへの期待が込められている。

 好スタートを切ったチームにとって、吉川の成長は測り知れない程の大きな武器となる事は確実。強打者を擁する打撃陣では、ランナーの出塁が大量得点に直結する。昨年はチーム打率がリーグ5位と打線が迫力を欠き優勝を逃した。巨人は過去2シーズン、3割を記録した打者がいないだけに、吉川が安打を放ち攻撃に厚みを加えることで、2年振りのペナント奪還はさらに現実味を増すはずだ。(佐藤文孝)

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