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不良小学生、夜の東京を自動車で大暴走?【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1973(昭和48)年、にわかには信じられない少年犯罪事件が東京都内で発生した。

 この年の9月4日未明、江戸川区に住む住民から「子どもが車を運転し袋小路で立ち往生している」と110番通報があった。電話を受けた警察は最初、その話を信じられなかったが、近くの交番の警察官が様子を見に行ったところ、確かに1台のスカイライン2000GTが袋小路に立ち往生していた。

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 警官が運転席へ近づくと、通報通り子どもが座っていた。
 「こんなところで何をやっているんだ!」警官は車に乗っていた子ども2人を引きずり降ろすと交番へ連れて行った。

 車に乗っていた子どもは10歳のAと9歳のB(いずれも当時)。彼らは8月から新宿区内の児童相談所に保護されていたが、夕方頃にこっそり逃げ出していたことが分かった。

 彼らは空き巣や窃盗、店舗荒らしなどを繰り返して捕まり、家族と相談の上、児童相談所へ預けられ反省の日々を送っていたが、ある日江戸川区の自宅に帰りたくなり施設を抜け出した。

 少年たちは途中で自転車を盗み、電車と地下鉄を無賃乗車しなんとか葛飾区にたどり着いたが、自宅へはまだまだ距離がある。

 お腹が空いた2人は途中、盗んだ金でカレーライスを食べて腹ごしらえをし、22時過ぎになんとか江戸川区内のAの自宅へと帰ってきた。
 だが、施設を抜け出してきたことを知らない家族は既に就寝していた。家に入ることができなかったため、2人は仕方なく再び夜の街をふらつくことにした。

 そして、キーがかかったままのスカイラインが路上に止めてあるのを発見した2人は暇つぶしで運転してみることにした。

 10歳のAはもちろん免許を持っていなかったが、親が日常的に車を運転していたこともあり、見よう見まねで運転できたのだ。

 だが、所詮は交通ルールも技術も知らない子どもだ。彼らは時速100キロで路上を走り回り、信号無視などを2時間近く繰り返していた。誰がどう見ても危険な運転であったため、近所の住民から通報されたというわけだ。

 10歳の少年が路上で2時間も暴走行為をしたこの事件。奇跡的にけが人は一人も出なかったが、一歩間違えれば大惨事になっていたであろうことは想像に難くない。

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