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ガラス片を口に押し込む、唐辛子を陰部に塗りこむ…45歳女性、過去に受けた虐待で母親を告訴

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 子どものころは、親は絶対的な存在だ。それゆえ、毒親であっても、行動を起こすこと自体難しいかもしれない。海外では大人になってからでも、毒親を罪に問うことができるようだ。

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 イギリスで、しつけと称して口の中にガラス片を押し込むなど、娘にひどい虐待を加えたとして、児童虐待罪で起訴されていた母親の裁判がロンドンの王立裁判所で始まったと、海外ニュースサイト『Evening Standard』『Public』などが11月17日までに報じた。

 報道によると45歳の女性は、65歳の母親からひどい暴力を受けて幼少期を過ごしたという。母親の暴力は女性が6歳のころから始まり、17歳で家を出るまで11年ほど続いたそうだ。

 きっかけは不明だが2017年8月、女性は母親を告発。警察は過去の女性に対する虐待の疑いで、母親の捜査を開始したという。日本であれば、本件の母親を罪に問うことは難しいとされる。本件のように20年以上前に発生した事件は、公訴時効が成立してしまうからだ。一方イギリスでは、刑事事件における公訴時効の制度が存在せず、かなり昔の事件でも罪に問えるという。

 母親を罪に問えると判断した検察は、児童虐待、傷害など複数の容疑で母親を起訴したそうだ。母親が逮捕されたかは不明だ。最近になって開かれた裁判では、女性が出廷し、涙ぐみながら証言したそうだ。女性によると、母親はテニスラケット、傘、フライパンなど日用品を使って、女性を日常的にたたいたという。

 あるときは、健康によいとされる肝油を、女性が飲まずに捨てたことをめぐり、母親は「うそをついた罰」として台所のシンク内でガラスのコップを割り、破片を集めて女性の口の中に押し込んだという。さらにガラス片をかむよう強要し、女性がかむフリをすると、母親は指で女性のほほを強く押したという。舌、歯茎、ほほが切れて、口の中は血だらけになったそうだ。

 ほかにも、「悪さをした罰」と称して、唐辛子とショウガペーストを混ぜたものを、女性の陰部に塗るなどした。この罰は年に2回ほどあったという。女性の体は常に生傷が絶えなかったそうだ。いずれの場合も、母親は「二度としないためのお仕置き」と説明していたという。

 女性は一度、警察に助けを求めたが、「女性が悪さをしたから」と取り合ってもらえず、虐待を扱う民間団体のパンフレットを渡されただけだったそうだ。

 母親は、女性の訴えをすべて否認しているそうだ。裁判は現在も続いているという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「これはひどい! しつけとかお仕置きのレベルを超えている」「こんな母親、一生刑務所に閉じ込めておけ」「飲む肝油は本当にまずい。捨てたくなる気持ちはわかる」「親ガチャに外れたね」「20年以上前の虐待の事実をどうやって立証するのか。罪に問えるのか疑問だが」「虐待されたら忘れたいものだけど。なぜ今になって母親を訴えるのか?何かあったのかな」など様々な声が上がった。

 女性の母親が行ったとされるしつけは、明らかに度を超えた虐待だ。幼少期の女性の気持ちを思うと、同情を禁じ得ない。過去の出来事であっても、許されてよいものではないだろう。

記事内の引用について
Mother ‘forced daughter to chew on glass as punishment for not taking cod liver oil’(Evening Standard)より
https://www.standard.co.uk/news/crime/beatrice-beeko-daughter-glass-punishment-child-cruelty-ginger-b966691.html
Mother ‘forced daughter to chew on glass as punishment’ – trial(Public)より
https://public.uk.com/2021/11/17/mother-forced-daughter-to-chew-on-glass-as-punishment-trial/

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