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TBS特番に「茶番でやらせ」「遺族にも失礼」ジョンベネ事件に強引な取材姿勢で疑問の声も

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画像はイメージです

 10日放送の『ワールド極限ミステリー3時間SP』(TBS系)が波紋を呼んでいる。この日、同番組が紹介したのが1996年、アメリカで起きたジョンベネ・ラムジー殺害事件。

 当時6歳だった美少女ジョンベネが何者かに殺され、自宅地下から遺体が発見された事件。当初は家族犯行説も根強かったが、今も未解決のまま。だが事件が25年も経過した今、「ジョンベネ事件に衝撃新展開」と銘打って放送したのだ。

 内容は、“全米屈指の超能力捜査官・オリバー”と名乗る男性が、ジョンベネの遺品から事件当日の彼女の状況を読み取るというもの。そして、その様子を収めたVTRをジョンベネの父親が見るという構成になっていたのだが、番組では「(ジョンベネを殺した)疑惑の残る父親」とわざわざ要らないナレーションで紹介。

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 オリバーは目を閉じながら、「見えてきた…男が…ジョンベネの首を絞めている」など脳裏に思い浮かぶ情景を話し出した。いよいよ事件の核心に近づいていくかと思いきや、この後、約50分にわたってジョンベネ事件の再現映像が流れ、オリバーのリーディングVTRを引っ張りに引っ張ったのだ。しかも再現VTRは、視聴者に兄の犯行と誤認させるような内容だった。

 そして50分後、ようやくリーディングのVTRへ。オリバーはある男性を似顔絵で描くと、「ジョンベネを殺した男はこの人です」と断定。すると番組は、当時捜査線上に浮かんでいたという数名の容疑者の写真をオリバーに見せる。オリバーはある一人の容疑者Xを指さして、「彼は私が見た男と似ています」と発言。だが、Xの肝心の顔は我々視聴者には分からず、本当に似ているかどうかは分からずじまい。

 さらに番組はなんと、容疑者Xに電話やメールで取材交渉を試みるも、つながらないことから、住んでいるという家への突撃を強行。家の中から出て来た住人から告げられたのは、その男は「3日前に逮捕された」という思わぬ事実。取材はあっけない幕切れとなった。

 SNS上からは「いつまで蒸し返す?」「茶番でやらせ」「25年前のジョンベネ事件を超能力捜査官オリバーに今さら初依頼かよ」「この時代に超能力捜査官を出してジョンベネ殺害事件をゴールデンでやる?」「なんで日本のテレビ局の人間がこんな事してんの?」「亡くなった子にも遺族にも失礼すぎるでしょ」「日本の事件解決したら?」と批判が殺到。

 また、重要参考人の家に直撃していたことに対しても、「取材依頼して返事なしでの突撃って。おいおいおい。無許可かよ」と取材姿勢にも疑問が寄せられている。

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