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UFOか、それともUAPか?再燃する「空飛ぶ謎の物体」の呼称問題

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 米海軍のUAPタスクフォースが今年初めに国家情報長官(DNI)に提出した予備評価には「未確認空中現象(UAP)は明らかに飛行安全上の問題を提起しており、米国の国家安全保障上の課題となる可能性がある。安全面での懸念は主に、ますます混雑する空域に対処する飛行士にある」と記され「UAPが外国の情報収集プラットフォームであったり、潜在的な敵国が画期的な技術や破壊的な技術を開発した証拠が得られた場合、国家安全保障上の課題となる」とも付け加えている。

 未確認飛行物体とその異常な飛行能力は少なくとも第二次世界大戦中から記録されており、当時の米国の最高技術にさえ匹敵するものではなかったため、長年にわたって異常空中現象の研究を行ってきた人々からは、未確認飛行物体が単に外国や敵対的な国のものであるという考えは受け入れがたいものかもしれない。

 ​>>「空飛ぶ船」に「UFOの空中戦」何世紀にもわたって目撃されている信じられないUFOの話<<​​​

 さて、前述の報告書の内容を踏まえた上で出てきているのが、これまでUFOと呼んでいた物体を正式には何と呼ぶべきかという点だ。

 2017年に米国防総省が行っていた極秘のUFO調査プログラムが明らかになったことなどを受けて、近年このテーマに再び関心が集まっているが、米軍はこれらの物体を「未確認空中現象(unidentified aerial phenomena)」、頭文字をとって「UAP」と呼ぶようになっている。この言葉を最近できたものだと誤解している人もいるかもしれないが、UAPという言葉事態は何十年も前から現象を表す言葉として使われているものだ。

 辞書ドットコムの「UAP」の項目には「未確認空中現象という言葉は、少なくとも1960年代半ばからアメリカ政府の報告書で使われている」と書かれており、この言葉は主に「軍のパイロットが、既知の航空機や現在の技術では不可能と思われる速度で移動したり、操縦を行っているように見える物体を目撃したという報告」に登場するという。その上で「近年、政府やメディアの報道でUAPという略語の使用が増えている」と記されている。

 しかし長らくこれらの物体の名称として使われ、一般的に受け入れられている単語は「未確認飛行物体(UFO)」である。この呼び名は1952年以前にアメリカのメディアで頻繁に使われていた「空飛ぶ円盤」という言葉に代わる、よりあいまいな言葉として、アメリカ空軍のプロジェクト・ブルーブックの初代ディレクターであるエドワード・ルッペルト氏が作った言葉だ。

 ケネス・アーノルド氏による最初のUFO目撃事例が報告されてからしばらくの間、空を驚くべき速さで飛び回る円盤状の物体を総称して「空飛ぶ円盤」という言葉が使われていた、とルッペルト氏は1956年の著書『未確認飛行物体の報告』の中で書いている。

 「その後、円盤以外の形状をした物体も報告されるようになったが、それらも空飛ぶ円盤と呼ばれるようになった。性能的には、ホバリングしたり、急加速や減速、急降下や急上昇を行ったり、90度の角度で曲がったり、ほとんど瞬間的に消えたりするというものだ。今日では、空で見られた一般的な日常の物体と識別できないものにはこの言葉が一般的に適用されている」とルッペルト氏は説明する。

 また、アメリカ空軍が空飛ぶ円盤のデータ収集を始めたころは、実際に円盤や円盤に見えるものは少数だったという調査結果もある。そのため、「空飛ぶ円盤」という言葉が、あらゆる形状や性能の物体に適用されると誤解を招くことになる。「このような理由から、軍はより一般的な名称であるUnidentified flying objects(未確認飛行物体)略して"UFO"を好んで使用している」とルッペルト氏は語る。

 しかし、UFOという表現になってもなお問題があるという。この言葉の最大の問題点は、"Flying"という言葉が含まれていることだ。UFOは翼や目に見える推進装置を持たないことが多く、本当に飛行能力を有しているのか判断が難しいからだ。何十年にもわたって記録されたUFO事例の報告によると、これらの物体は飛行だけでなく容易に水の中に入り、水中移動も問題なく行うことができるという。言い換えれば、これらの物体は我々が知っているような「飛行」するものではなく、空気や水の中を「移動」できる工芸品と表現するのが適切なのかもしれない。

 未確認"飛行"物体が本当に飛んでいるのかどうかという疑問があるにもかかわらず、UFOという表現は現在でもより一般的に使われているが、最近では「UAP」に置き換える動きが顕著になってきている。もちろん、今のところは好みの問題程度でしかないが、いずれ定義と使用頻度次第では変わっていくのかもしれない。

 しかし最も重要な点は、どのように問題の物体を呼ぼうとも、UAPの存在を無視することは難しくなっているということだ。UAP、UFOが最終的に何を表しているのかはともかく、UAP、UFOはすでに何十年も前から我々に対する脅威としてあり続けているのだから。

(山口敏太郎)

関連記事
UFOs or UAP? Part of the Current Debate Involves What They Should be Called(mysterious universe)より
https://mysteriousuniverse.org/2021/08/ufos-or-uap-part-of-the-current-debate-involves-what-they-should-be-called/

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