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国吉・有吉のトレードはロッテから話を持ちかけた? 緊急補強を迫ったブルペン事情、首脳陣は“澤村の再来”に期待か

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 色々な関係者に聞いてみると、この交換トレードは千葉ロッテ側から仕掛けたようである。

 千葉ロッテ・有吉優樹投手と横浜DeNAの国吉佑樹投手の交換トレードが発表された(6月14日)。両投手とも右のオーバーハンド、リリーフ。第一報を聞いた時に、「特徴の似た者同士の交換トレードにどんな狙いがあるのか?」と否定的に捉えたが、そうではなかった。このトレードには、千葉ロッテの“投手事情”が隠されていた。

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 「DeNAは有吉を先発で起用していくと聞いています。今永が復帰し、濱口も好調ではありますが、平良が長期離脱することになり、今年は大貫の調子がイマイチです。先発ローテーションに加わってくれる投手がもう一枚ほしいと思っていたところ、トレードの話が舞い込んできました」(球界関係者)

 国吉はセットアッパーとしてチームに貢献してきた。その国吉を、ロッテ側が「是非に!」と一本釣りしてきた理由だが、「唐川-ハーマン-益田」と繋いでいく“勝利の方程式”が崩壊しつつあった。

 「ハーマンの出場登録が抹消され、唐川侑己もアテにはできない状況です」(前出・同)

 交流戦最後の巨人戦でのことだ。11日の初戦で唐川の登板が見送られ、翌12日も登板ナシとなった。この時点で、井口資仁監督は「明日も無理」と唐川の状態について語っており、

 「コンディション不良と発表されたが、本当はもっとヒドイのでは?」
 との声も囁かれるようになった。

 「11日の巨人との初戦は『1対1』のまま、試合終盤まできました。唐川が投げるべき8回に、大嶺祐太が登板しましたが、代役を果たせませんでした」(スポーツ紙記者)

 “唐川不在”が、今回のトレードを加速させたという。

 「直球勝負ができる中継ぎということで、国吉の名前が出たようです」(前出・球界関係者)

 確かに、161キロをマークしたことがある。だが、「球速で相手バッターをねじ伏せる」スタイルではない。投球のキレで勝負しようとし、カットボール、スライダー、フォークなどの変化球も織り交ぜてくる。国吉の投球スタイルは唐川に似ているが…。

 「昨年、シーズン後半でトレード獲得した澤村拓一(現レッドソックス)が活躍しています。ロッテ首脳陣が真っ直ぐの速い投手に絞って獲得投手を探したのはその影響です」(前出・球界関係者)

 千葉ロッテはこのトレードが成立した時点で勝率5割ちょうど。64試合を終え、完投は僅か「1」。ロッテ首脳陣は中継ぎ投手に「休養日」を与えるなどし、ブルペン管理を行ってきたが、国吉を補強しなければならなくなった。ブルペン陣の蓄積疲労が気になる。(スポーツライター・飯山満)

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