search
とじる
トップ > ミステリー > 新型コロナで「ペスト医師」がイギリスに復活!?各地で目撃報告が相次ぐ

新型コロナで「ペスト医師」がイギリスに復活!?各地で目撃報告が相次ぐ

pic pic

画像はイメージです

 現在、イギリスの各地で不気味な「ペスト医師」が出現し、地元住民を不安に陥れているという。

 ペスト医師とは17世紀に欧州で猛威を振るった黒死病(ペスト)専門の医師のこと。尖った鳥のクチバシを思わせる、奇妙な形状のマスクに、全身をすっぽりと覆う黒いローブに黒い帽子を身に着けているというもので、非常に不気味な見た目をしている。

 この格好は当時考えられていた防護服であった。当時の医師はペストが「腐敗した空気」によって引き起こされると考えたため、鳥のクチバシのような形の部分に薬効のあるハーブなどを詰め、「悪い空気」を吸って自らもペストにならないよう予防した。

 またできるだけ肌を露出しないよう、表面にロウを引いたローブは、現代でいう接触感染の機会を減らすものであった。また、患者に直接触れることなく診療できるよう、手につえを持っていた。しかし、見た目の不気味さと当時の治療技術や衛生環境から、常に病死者の隣にいるペスト医師はやがて恐怖の対象となっていき、死神のような印象を持たれるようになった。

 ​>>新型コロナに効く「魔法の薬」や奇跡…世界中で起きている「奇跡」の狂想曲<<​​​

 そんなペスト医師が新型コロナ禍のイギリス各地に出現しているというのだ。昨年頃から報告が出始めていたのだが、3月初めにスコットランドで通報が相次いでから様々な噂がSNSを中心に飛び交うようになったのだという。地域のSNSではどこそこにペスト医師が出た、地元の小学生を脅かしたなどの報告が寄せられ、地元警察も対応に四苦八苦している。しかし、SNSに情報が書き込まれたりしても本当に「ペスト医師の扮装をした人物」にたどり着けないことも多く、捜査は難航しているという。

 例えばスカンソープの町では「学校にペスト医師がいて子どもたちを追いかけていた」という噂が流れたが、地元警察は真実ではないとの声明を発表している。他にもウィラルという町では「真っ黒なマントを羽織り、カラスのような大きなくちばしを持った黒いマスクをした未知の人物」が学校の近くで目撃されたという噂を認めた上で「問題の人物の目撃情報は確認されていない」として、捜査の結果デマと分かったと発表している。

 一方で、本当にペスト医師の格好をして人を驚かせたり、TikTokなどの動画投稿サイトに犯行の様子を撮影して投稿する人物も多数出てきている。警察は一連の騒動の背景にSNSや動画投稿サイトへの流行があるとみており、このブームが続いていたずらに市民の不安を煽るようなことがないよう、継続して注意喚起を行っていくと語っている。

参考記事
'Plague Doctor' Craze Sweeps Across UK(coast to coast am)より
https://www.coasttocoastam.com/article/plague-doctor-craze-sweeps-across-uk/

関連記事

タグから探す


ミステリー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

ミステリー→

もっと見る→

注目タグ