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ソフトB・甲斐、正捕手の座が決して安泰ではないワケ 劣化が続く“キャノン”以外にも課題が?

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画像はイメージです

 今季も「扇の要」にはこの男が座る。

 4年連続日本一を達成した福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也は、今季も不動の正捕手としてマスクを被ることに疑いの余地はない。だが、『常勝軍団』だからこそ、球界屈指の捕手としての地位を守り続けることも、決して簡単ではない。

 昨年は4年連続でのゴールデングラブ賞や、自身2度目のベストナインに輝く活躍を見せるも、先発投手や対戦相手によって、起用法が変わり、シーズンを通しての出場はままならなかった。レギュラーとして自己最多出場を果たした一昨年に比べ、昨シーズンはコロナ禍での試合数削減もあるが、30ゲーム以上、出場機会を減らしている。

 また、今季への懸念として考えられる要素として、捕手のスキルを表す数値である盗塁阻止率もその一つだ。2018年には12球団ダントツとなる.447を叩き出すなど、まさに大砲に例えられるほど他球団の脅威となっていた『甲斐キャノン』の威力は、ここ2シーズン下がってきており(2019年.342、2020年.328)、数字を見る限りにおいて、やや陰りを感じさせている。

 それでも、甲斐の存在そのものが、投手陣の大きな支えとなっていることは間違いない。

 昨年までホークスは、2年連続でチーム防御率がリーグトップの成績を残したことは、投手陣の高い能力を甲斐のインサイドワークによって引き出されたことに他ならない。

 また、今季も先発陣の一角として、開幕ローテ入りを狙う和田毅は今キャンプでブルペンに入り、甲斐のミットに投げ込むと、『(甲斐から)良い球が来てますと、言ってもらった』として、自身の投球への好感触を得たコメントを残している。やはり、甲斐の存在は、ベテラン、若手を問わず絶大な信頼を置かれるなど、ホークス投手陣全体に安心感を与えている。30歳を前にして、求められることは決してグラウンド上の動きだけではない、精神的な部分においても捕手としての円熟味が感じられる。

 昨年の日本シリーズ、捕手として巨人打線を完全に封じ込めた上、バッティングでも2本塁打を放つなど、試合を決定付ける働きを見せている。春季キャンプ中には「チームが勝つためには、守備も勿論だが、自分が打たなければならない」と打撃への重要性も語っている。さらなる連覇をめざすチームの中で、攻守において『核』となるべく、背番号19は貪欲に自らを追い込んでいく。(佐藤文孝)

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