search
とじる
トップ > スポーツ > 西武・松坂、ソフトB・工藤監督のおかげで命拾い? 渡辺GMがリスク覚悟の残留を決断したワケは

西武・松坂、ソフトB・工藤監督のおかげで命拾い? 渡辺GMがリスク覚悟の残留を決断したワケは

pic pic

松坂大輔

 埼玉西武ライオンズ・松坂大輔投手は、2021年も現役生活を続行。だが、かつて球界を席巻した「松坂世代」の選手たちはその大半が引退し、指導者に転じている。現役生活を続けているのは、松坂と和田毅(福岡ソフトバンクホークス)の二人だけになってしまった。

 「20年シーズン、和田は優勝を決めた10月の千葉ロッテ戦に先発勝利するなど、チームに大きく貢献しました。規定投球回数には届きませんでしたが、16試合に登板し、85回3分の2を投げています。18、19年は故障で不甲斐ない成績に終わりましたが、8勝1敗で見事に復活しました」(プロ野球解説者)

 和田は復活した。しかし、松坂の復活には懐疑的な声の方が多い。

 「松坂がメジャーリーグから帰還したのは、14-15年オフ。15年シーズンからの6年間で、14試合にしか投げていません。プロ野球人生をスタートさせた西武に復帰したものの、まだ一度も一軍登板を果たしていません」(前出・同)

 20年7月には首の痛みと右手のしびれ対策のため、脊椎内視鏡頸椎の手術も受けている。決して簡単ではない手術を受けたとなれば、復活に首を傾げる声が多いのも当然だろう。

 だが、西武球団は21年シーズンの契約を結んだ。それも、本人が頼み込んだのではないという。チーム編成の責任者である渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下GM)が、当然として、ごく自然の流れとして、21年の契約を提示したそうだ。

 「今年6月の西武ホールディングスの株主総会で、株主から『松坂が観たい』の声が出ました。松坂の人気を再認識させられました」(チーム関係者)

 ファンの声に応えたというよりも、渡辺GMの意向が強く反映されたようだ。

 「かつての西武はフリーエージェントなどで退団を選択した選手に対し、見向きもしませんでした。それを改めたいとして、各方面に頭を下げて回りました」(前出・同)

 その帰還第一号が、現ソフトバンク監督の工藤公康投手だった。当時の工藤は46歳。横浜ベイスターズから事実上の戦力外通告を受けたが、「まだ現役を続けたい」としていた。渡辺GMは、当時、監督だった。現場指揮官のお願いで帰還が認められたことになっているが、それがあとちょっと遅れていたら、今日のプロ野球界の光景は少し変わっていた。

 「東北楽天イーグルスを指揮していた野村克也氏も、工藤投手の獲得を狙っていました。将来の指導者候補として迎え入れたいとし、その提案に楽天のフロントも大賛成でした。工藤が楽天で現役生活を終えていたら、ソフトバンクの監督にはならなかったかも」(前出・同)

 チームに貢献してくれたベテランに配慮できる球団に作り変える。監督退任後、シニアディレクターとなった渡辺氏は松井稼頭央(現二軍監督)も呼び戻し、GM昇格後、松坂にも手を差し伸べた。

 こうした渡辺GMの見解を聞くと、松坂はチームに恩返しもしなければならない。

 「術後、ある程度のリハビリを終えると、ボストンに購入した自宅に戻って行きました。契約更改もリモートです」(スポーツ紙記者)

 また子どもが就学中なので、オフをアメリカで過ごすのは仕方がないとしても、“完全燃焼”の時もそう遠くはないはず。復活を信じる株主の声はもちろんだが、渡辺GMをオトコにしなければならない。同世代が次々と引退していく中、松坂はどんな集大成を考えているのだろうか。(スポーツライター・飯山満)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ