search
とじる
トップ > スポーツ > DeNA・田中「一日でも早く、オープン戦からでも」 トミー・ジョン手術からの完全復活をめざす

DeNA・田中「一日でも早く、オープン戦からでも」 トミー・ジョン手術からの完全復活をめざす

pic pic

田中健二朗

 貴重な中継ぎ左腕・田中健二朗が、復活に向けて左腕の違和感と戦っている。昨年の夏にトミー・ジョン手術を受け、オフには「今後も長く野球を続けられるようにしっかりと治して」と、功労者に対して球団からの配慮と期待もあり、育成選手として契約。「新しい田中健二朗を作る」と意を決してリハビリに励んでいる。以前は悲観的に捉えられていたトミー・ジョン手術だが、近年は松坂大輔や、同じ松坂世代の和田毅、藤川球児らが、メジャーでもダルビッシュ有や大谷翔平も名を連ね、ベイスターズでも今シーズン2桁勝利と大活躍した大貫晋一も、大学時代にオペレーションを受け、見事プロ入りを果たした。

 9日に行われた契約更改の際、「フォームが自分と合っていないところがあったので、しっかりと合わせられるようにしたい」と現状を明かした。具体的には「軸足の折れが早く、左肩が下がってしまう」ことで、「身体が早く開いてしまって、肘に余計な負担がかかってしまってしまう」と説明。
 
 「今まで通りの感覚で投げていると、痛みや強い張りが出てしまう。張りが強くなるとリハビリの途中のようにノースローになってしまうので、それだけは避けないと」とし、「感覚を変えないと投げられないので、苦労しています」と素直な心境を吐露していた。

 このオフには模索中のフォーム固めに「重きを置いてやりたい」と最重要課題に挙げ、「そんなに僕には時間が無いので、何がなんでも復帰したい」と来年32歳を迎えることもあり、不退転の決意を表明。ターゲットは「一日でも早く、3月のオープン戦からをめざしてやって行きたい」とピッチを上げていく構えだ。

 チームは慢性的なリリーフ左腕不足に陥り、今シーズンもエドウィン・エスコバーはフル回転し、本来ローテーションの軸としても期待できたが、ユーティリティ性のある石田健大を中継ぎに回した経緯もある。砂田毅樹もシーズン後半にファームから上がってきたが、経験豊富な田中健二朗の存在はブルペンにとって貴重な存在。マウンドから打者を見下ろす鋭い眼力で、パワーカーブを投げ込む姿を心待ちにしたい。

取材・文 ・ 写真/  萩原孝弘

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ