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“鉄腕サイドスロー“DeNA・藤岡、15年の現役に幕 絶大な信頼を得て来季はファームコーチ転身「情熱をチーム、選手に注ぐ」

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藤岡好明

 ベイスターズに移籍してきて5年目の藤岡好明。昨シーズンは32試合に登板し、主にモップアッパーとしての役割ながら1勝0敗1ホールド、防御率1.86の成績を残したが、今シーズンは僅か4試合で1イニング2/3のみの登板となり、球団の来季の構想から外れた。

 ファームでは21試合黙々と投げ続け、最終戦では1点ビハインドの9回のマウンドを託され無失点に抑えると、味方がその裏に同点に追いつき10回も続投。2失点を喫し試合は決まったかに見えたが、なんとその裏に打線に火が付き大逆転でサヨナラ勝ちを収め、藤岡は最終戦で勝利投手に。まるで”見えない力”が働いたようにも見えるような、ドラマチックなラストゲームもあった。

 そして、28日に球団を通じて、「横浜DeNAベイスターズのファンの皆様。また、全国の野球ファンの皆様。私、藤岡好明は今季をもって引退することを決めました。福岡ソフトバンクホークスからスタートし、北海道日本ハムファイターズ、横浜DeNAベイスターズと歩み15年。この 15 年間たくさんの人と出会い、たくさんの人に支えられ、多くのファンの皆様に応援していただきました。これは僕にとってかけがえのない財産です。感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました」と現役を退くことを発表。同時にファームコーチ就任も明らかになり、「ただ引退はしますが、野球への情熱は変わりません。この情熱を今度はチームに、そして選手に注ぎたいと思っています。来年から新たなステージに向かいますが、これまで同様、藤岡好明を引き続き応援していただけると幸いです」と来季への抱負を語った。

 2006年ソフトバンクでのルーキーイヤーに62試合登板、26ホールドを記録した鉄腕は、2度ユニフォームを変え、肝機能障害や肩の故障をも乗り越えた経験はかけがえのない財産。実際、昨年の交流戦ではパリーグ経験者の藤岡に、三嶋一輝と国吉佑樹は度々助言を求めると証言。またファームでも、故障からフォームを暗中模索していた古村徹に的確なアドバイスを行い、自主トレにも多くのチームメイト達が集うなど信頼は絶大。“侍ソウル”は役割を変えてベイスターズを支え続ける。

  取材・文・写真 /  萩原孝弘

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