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元大阪市長の勘違い投稿に即対応、たむらけんじの行動からわかる“リーダーの才能”

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たむらけんじ

 元大阪市長の平松邦夫氏が10日、ツイッターで、お笑い芸人のたむらけんじの5年前の投稿を、最近ツイートしたものと誤解して引用しコメント。このことをきっかけに翌11日、たむらのツイッターアカウントには誹謗中傷が集まってしまった。

 この日、たむらは自身のツイッターで「朝起きたら僕のTwitterや僕が経営する焼肉屋さんのTwitterも誹謗中傷の嵐。何でかなと思ったら5年前に呟いたことに対して、元大阪市長の平松さんがおそらく今回僕が呟いたと思い引用リツイート」と原因を推察し、「これ、どう責任取られるのかな?平松さん1回お会いしましょうか?お客様、従業員の安全どうしますか?怖い」「えっ?!ちゃんと事実関係も調べずにこの平松という人はこの公の場所で発言なされたんですか?5年前の事だともわかってらっしゃらないし、僕がなぜこの発言をしたかも、おそらくわかってらっしゃらない。大丈夫ですか?」と、怒りと困惑が入り混じったコメントを投稿。その後、たむら自らが直接平松氏に電話をかけ抗議し、最終的には和解したという。

 ​>>飲食店を経営する中堅芸人たち 最近見なくなったあの芸人も<<​​​

 平松氏は全面的に非を認め、ツイッターで謝罪。コメントを削除した。一方、たむらはツイッターで「直接お話させて頂きまして、ご理解して頂きましたので、今回の件はもうこれでおしまいです。皆さんもこれ以上の平松さんに対するツイートなどは控えて頂けたらと思います。よろしくお願いします。平松さんご理解、ご対応ありがとうございました より良い大阪になる様によろしくお願いします」とツイートし、この一件を手打ちとした。

 たむらといえば、焼肉店など複数の飲食店の経営を手がける実業家芸人としても広く知られている。この結果だけをとっても、たむらの経営には高い生産性があることが分かるが、優れたリーダーシップに欠かせない要素が今回の一件に表れていた。

 今回たむらは、自身のアカウントが炎上した際、自分のことよりもまず従業員や家族への影響を心配していた。こうした様子からは、組織や人間関係を維持するための能力の高さがうかがえる。また、たむらはその後、平松氏に直接電話をかけることによって今回の根本的な問題をいち早く解決させた。このことから、目前の課題を達成する能力にも長けていることが分かる。

 一連の騒動でたむらが見せた、この「集団維持能力」と「目標達成能力」こそが、経営における優れたリーダーシップに欠かせない2つの要素だ。

 社会心理学者の三隅ニ不ニによって提唱された「PM理論」によると、より生産性の高いチームのリーダーは、高い「目標達成能力(Performance)」と高い「集団維持能力(Maintenance)」を持っているという。

 目標達成能力とは、目標設定・計画の立案・指示などの成果を上げる能力をさし、集団維持能力とは、メンバー間での人間関係維持・メンバーへの配慮といったチームワーク性の能力をさす。PM理論では、この2つの能力をそれぞれどの程度持っているかによって、リーダーのタイプが以下のように4つに分類される。

 仕事ができて人望にも厚いタイプのPM型、仕事はできるが人望がないタイプのPm型、仕事はできないが人望があるタイプのpM型、仕事ができず人望もないタイプのpm型。この中で最も生産性が高いのが目標達成能力と集団維持能力の両方に優れたPM型のリーダーが統制するチームで、生産性が最も低いのがpm型であるとされている。この分類を基にすると、たむらはPM型に匹敵するリーダーの要素を持っているといえるだろう。

 リーダーシップに関する社会心理学理論は、他にも数多く存在する。中には、チームの生産性は、リーダーのタイプだけでなく、チームの状況とリーダーのタイプとの相互作用で決まるとする見方もある。

 いずれにしても、今回はたむらの高いリーダーシップが垣間見えた一件となった。たとえその芸風に賛否はあれど、優れたリーダー性は評価されるべきだろう。

文:心理カウンセラー  吉田明日香

記事内の引用について
たむらけんじ公式ツイッターより https://twitter.com/tamukenchaaaaa

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